先日、デパート内のフロアで待ち合わせをしていたときのこと。
用事が終わり次第、電話が入ることになっていたのでしばらくの間、フロアをぷらぷらと見て回っていたのだけれど、フロア内に設置されたオープンカフェでお茶をして待つことにした。
飲み物片手にショッピングを楽しむ人たちを何気なく眺めていると、真っ白いペンシルスカートにデニム生地のジャケットを羽織った女性が通りすぎた。
やはりこの季節の白は素敵だなと思いつつ色移りの経験を思い出した。
皆さんは色物のシャツの染料がインナーに色移りしてしまったり、デニムの色が靴やバッグに移ってしまったりした経験はないでしょうか?
私は過去に何度かこのような経験があり、泣く泣くお気に入りのお洋服を処分したことがあり、出先で慌ててお洋服を新調したこともあります。
単色のお洋服は色移りは心配だけれども、その物の色合いが薄くなってしまうのも嫌で
「余分な染料を落とす」というお手入れを後回しにしていたのです。
しかし、何度目かの経験の後、色落ちしそうなものは事前に余分な染料を落とすようになりました。
白いお洋服に単色の色物を合わせる方で染料チェックをされていない方は、この機会に注目してみてはいかがでしょう。
この色移りというのは、生地や糸に染料を多く使っており、生地や糸に染料が染み込みきれずに残っている状態です。
極々まれに、染まりきっていないために、表面や繊維の隙間に染料が残っている場合もあります。
どこかの段階で余分な染料は落ちるものなので、私は他の衣類や小物類に色移りさせてしまうくらいなら、最初に余分な染料を落とすためのお洗濯をしています。
気になられた方は私の方法ではありますが、参考になればと思います。
例えば、目立たない部分を濡れたタオルで擦ると色がタオルに付く場合や、着用後にインナーのワキの辺りに色がつく場合は、余分な染料が含まれている状態です。
【余分な染料はどのように落とす?】
※まず、ご自宅で洗えるとされているものや、ご自身の判断に責任が持てるものに限ります。
【1】私はシンクに多めのぬるま湯を張り、おしゃれ着用の洗剤を溶かし入れます。
【2】そこに色移りが心配なお洋服を浸けます。始めは水分を弾きますので、ぬるま湯をお洋服に含ませるように優しく押すようにしていきわたらせます。
【3】3、4分ほど浸け置きをした後は30秒ほど、余分な染料を繊維から出すようなイメージでお洋服をぬるま湯の中でゆさゆさと揺さぶります。
【4】この時点で、ぬるま湯が色水になっていたらぬるま湯は一度捨てて再度【1】と【2】を繰り返します。
【5】新しいお湯に浸けて7~8分浸け置きをしたらお湯を変え、表面の洗剤を落とすようなイメージで、お洋服をぬるま湯の中でゆさゆさと揺さぶります。
【6】きれいに畳んでネットに入れ、おしゃれ着コースの脱水を30秒~1分ほど。この間にシンクに多めのお水を張っておきます。
【6+α】
私は、お洋服の風合いを保つために【6】の過程でお水に柔軟剤を加え5~6分浸した後、新しいお水の中で濯ぐように揺さぶった後、再度脱水し【7】の工程へ進みますが、ここは、お洋服の仕上がりのお好みによっては省いてもいいかもしれません。
【7】脱水したお洋服をシンクに入れ、お水をお洋服に含ませるように優しく押すようにしていきわたらせ7~8分置きます。
【8】きれいに畳んでネットに入れ、おしゃれ着コースの脱水を30秒~1分ほど。水がヒタヒタな場合は、20秒ずつ脱水をし、形を整えて吊るし干し、平置き干しなどお洋服に適した方法で干します。
デニム生地のものやブラックやネイビーといった特に色の濃いお洋服などは、日を変えて2回行う事もありますが、これをすることで、色の濃いお洋服と白いお洋服も安心して合わせることができます。
一度色移りしてしまうとセルフケアで完璧に元に戻すのは難しいものです。
もちろん落とす方法はありますが、生地の風合いが保てない場合が多いので、色移りしてしまったら直ぐにプロ(クリーニング店など)に相談しましょう。
汗ばむ季節は、汗による湿気で色移りすることもありますので、濃淡カラーの組み合わせを楽しむ場合は、素材をチェックをしてみてはいかがでしょうか。
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