疲れたり、イライラしてくると甘いものを欲してしまうことがある。
それ程食べたい訳でもないのに手が伸びてしまうのだから
これを「何かの罠」以外の何と言うべきか。
少量で済んでいるのであれば程よい栄養補給と気分転換になり良いのだけれど
我を忘れてパクパク、パクパクパクッと手を無意識に伸ばしてしまっていたのなら
それは、危険信号点滅中のサイン。
罠にかかったも同然である。
食べ終わると心なしか疲れが取れて、
気持ちが穏やかになったような気がするのだけれど、
罠が罠と呼ばれる所以はここからだ。
「あぁ……食べ過ぎてしまった。」と罪悪感にも似た後悔の念が
凪になったはずの私の心の海に力強く大きな波を起こすのだ。
大きな波とは言え、そのような波なんぞには、
サーファーとて乗ってはくれやしない。
心の中の波を持て余す私は、
いそいそと「五感おもてなしパーティー」の準備を始めた。
特別でも何でもないコンビニで購入したマンダリンのドライフルーツと
調味料ボックスに入れてあるクコの実を大きめのマグカップに
ゴロゴロ、パラパラっと入れる。
勢い余ってクコの実が予想外に多くマグカップに入ってしまったけれど気にしない。
そこにお手軽なダージリンのティーパックを入れ、
ウォーターサーバーから熱湯を注ぎ入れる。
お気に入りの音楽を流してソファーに体を預けて
ふやけ始めたドライフルーツの食べごろを楽しみにしつつ、
フルーツの甘い香りを含んだ湯気をす~っと鼻から吸い込んでみる。
気づけば「癒される~」と口からこぼれていた。
マグカップに注いだ熱湯は琥珀色に変わり、
磁器の壁越しに柔らかい温度となって伝わってくる。
これが、自分の五感全てを一度に癒す私の「五感おもてなしパーティー」だ。
初めから甘いもの手を伸ばさずに、
五感おもてなしパーティーを開いていれば余計なカロリーを摂取しなくて済んだのに、
なんてネガティブな考えは、
この際、甘い香りのフルーツティーと一緒に飲み干してしまうに限る。
フルーツティーの専用茶葉セットを買わなくても、
ドライフルーツやスパイス(シナモンなど)と紅茶があれば簡単に作れてしまいます。
食物繊維やビタミンも補給しながら五感を癒すと、
心身の疲れが取れてお腹の奥から力が湧いてきます。
疲れを吹き飛ばすために甘いものを口にしたのに、何だか気分が晴れない。
そのような時は、あなたのお好きな飲み物を五感のひとつひとつで感じて、
ご自分の五感をおもてなししてみてはいかがでしょうか?
あぁ~美味しい。
あぁ~温かい。
あぁ~冷たい。
あぁ~いい香り。
きっと、あなたの持っている元気がムクムクっと湧き出してくるはずです。
調子が良い日、そうでもない日、まあまあな日、調子が悪い日、日々は色々ですね。
だからきっと、私たちの日々は面白い。
今日もあなたがあなた色で輝いていますように☆彡