今日は七夕ですね。
皆さんのところのお天気はいかがですか?
ご存知のとおり、七夕は織姫様と彦星様が天の川を渡り、年に一度だけ逢うことが出来る日です。
子どもの頃、お天気が悪く雨が降ってしまったら2人が逢うことができないのでは?
と心配した経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、心配ご無用です。
「雨が降ったとしても雨雲の上は晴れているのだから逢える」という説も耳にしますが2人は必ず逢えるようになっているのです。
と言いますのは、七夕の日に雨が降り天の川を渡ることができなかったのなら、何処からともなくカササギという鳥が群れでやってくるのだそう。
そして、カササギたちが天の川に翼をつらねて橋を作り、織姫様と彦星様を無事に逢わせてくれると言い伝えられています。
こちらがカササギです。
カササギはこのようにシックな色合いの羽を持った鳥です。
翼を広げると白とブルーのコントラストがよりハッキリとしますので、雨降りの天の川に架かるカササギ橋も素敵でしょうね。
7月7日にまつわる伝説は世界中に様々な形で存在してるのですが、日本で親しまれている七夕が伝わってきたのは平安時代です。
平安の世は本当に様々な事が日本に伝わり、日本流にアレンジされた時代でもあります。
様々なことを大切にしながらも楽しもうという気持ちを持っていたところを、現代の私たちも引き継いでいきたいと思います。
当時の日本の宮中行事のなかで重要視されていたことのひとつに、季節の移り変わりや農作物を育てる時期を民衆に伝えるというものがありました。
ですから星座が元になっている七夕は定着しやすかったようです。
では、宮中でどのように楽しまれていたのかと言いますと、お野菜や果物、魚や貝などをお供えし、お香を焚きます。
お香の香りを楽しみながら夜空の星を眺め、お酒を楽しみながら楽を奏で和歌を楽しんだのだとか。
なんとも優雅な「お月見」ならぬ「お星見」です。
この時に、今の短冊の元になるものも生まれています。
これは、織姫様と彦星様が1年に1度だけ逢う事が出来る日は、2人の逢いたいという願いが叶う日でもあるので、2人のように願い事が叶うようにと始まったようです。
里芋の葉っぱに夜露がたまるのですが、宮中の人々はこの夜露を「天の川のしずく」と考えました。
そのしずくで墨を溶き、古くから神木と扱われていた梶(かじ)の葉に願い事を込めた和歌を書き笹に吊るすようになったのだそうです。
笹や竹が使われたのも偶然ではなく意味があります。
竹は冬でも緑色を失わない生命力の強い植物だったため、不思議な力が宿る植物として扱われてきたことが理由です。
日本には竹取物語というお話がありますが、このお話も古の人々が竹に対して抱いていた「不思議な力が宿る植物」という思いの表れなのかもしれません。
織姫様と彦星様がどうして年に一度しか逢う事ができないのか、この辺りは、既に皆さんもご存知でしょうから今回は割愛させていただきましたけれど、働くことは、家事も含めて楽ではありません。
織姫様と彦星様の気持ちも全く分からないわけではないのですが、働くことの中に自分なりの楽しみや嬉しさ、喜び、やりがいなどを見つけることが出来ていたのなら、また異なる物語が語り継がれていたのかもしれません。
今日は世界中のあちらこちらで何かしらのイベントが行われていることでしょう。
素敵なイベントになりますように。
そして、ここへ足を運んでくださった皆様が、それぞれが思う、素敵な七夕を過ごされていますように☆彡
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