数か月ぶりにSNSを使って外国の友人たちとやり取りをした。
転職をしていたり、
相変わらず多忙な日々を送っていたり、
子育てと仕事の両立を目指して苦戦していたり、
もう一度、学生生活を送ることにしたのだという人も居た。
国によって時間帯も異なるため一堂に会してでは無かったけれど、
彼らとの繋がりは良い気分転換であり、
良い刺激を受ける時間でもあり、
気付かぬうちに自分で自分を枠の中に収めようとしていることに気付かせてもらえる時間でもある。
普段使うことが少なくなっている言葉を駆使するため、
ちょっとした脳トレにも一役買ってくれている。
どうしても出てこない単語を辞典で確認する瞬間は、
単語が頭の中にある笊の目から零れ落ちていると気落ちすることもあり、
どのような事も現状を維持することだって、
なかなか骨の折れる作業なのだと思ったりもする。
変わらぬ日々というものを有り難いと感じるのと同時に
物足りなさを感じる事があったとしても、
本当はその現状を維持できていること自体、すごい事なのかもしれない。
そのような事を感じながらやり取りをしていたのだけれども、
国も文化も異なる彼らから「和製外来語」が飛び出した。
聞けば、各々の国でメジャーな言葉になっているというではないか。
少し前に私たちの日常に浸透している和製外来語に触れたのですが、
今回は外国で使われ始めている和製英語に触れてみようかと思います。
漫画やアニメーションは既に日本文化の一つとして海外に広がっているのだけれど、
それに付随して日本のコスチュームプレイ、
いわゆる「コスプレ」という言葉が一般社会でも使われ始めているのだそうです。
この「コスチュームプレイ」が語源になっているコスプレという言葉は和製英語です。
もともと海外では身分や素性を隠す為に仮面をつけて楽しむ仮面舞踏会や、
カーニバルやハロウィンなどのお祭りの時に仮装行列を行う文化があります。
ですから、仮装に関しては日本人よりも馴染みがあるのだと思うのですが、
昨今では漫画やアニメーション、ゲームの中に登場するキャラクターの風貌を真似て
なりきるコスプレが浸透しつつあり、
これに伴って「コスプレ」という言葉の認知度も上昇中なのだそう。
日本のニュースでも海外の様子が取り上げられてはいるものの、
実際の認知度に関しての確証がどれ程のものなのか定かではなかったけれど
予想以上に日本の文化として広がっているようでした。
日本では「仮装」と「コスプレ」の違いを示す明確なルールは無いようですが、
仮装は普段着る機会がない衣装を身にまとうこと自体に重きを置いており、
コスプレは仮装した上で「なりきる」ことを重要視しているようです。
日本人の多くが週末になると頻繁にコスプレを楽しんでいるという
少し大げさなイメージで世界に広まっている点に関しては
人づてに情報を伝える伝言ゲームのそれに似たものも感じたけれど、
日本人は日常を楽しむことが上手いと言われ、悪い気はしませんでした。
今は、海外から入ってきたものを自国流にアレンジした和製英語、和製外来語が
国内から国外へ羽ばたき広がる時代のようです。