友人からスイカ割りの画像が送られてきたのです。
画像からは夏の匂いを取り込んだ熱気が漏れ出ておりました。
スイカ割りを最後にしたのはいつだろうかと記憶を辿ったところ、友人たちと複数の車で河口湖辺りまでドライブし、その場のノリでスイカやバットを調達した記憶が最後のような気が致します。
両手では足りない年数の経過に少しおののきまして、途中で数えるのをやめた次第でございます。
色々とある夏の風物詩ですが、「スイカ」はその中でも代表的なのではないでしょうか。
今年の夏はスイカフレーバーの炭酸飲料を目にして「(こんなものにまで)」と思い試しに味わってみたところです。
スイカと言えば、果肉の中のほとんどが水分なので、水分補給にはなるけれど栄養価はそれほど高くないと思われがちです。
だけれども、あの水分の中には暑い夏を乗り切る栄養素や、美容と健康に嬉しい栄養素がしっかりと含まれている夏限定の天然サプリメントです。
今回はスイカの栄養と効果のチェックをして、この夏はスイカの恵みを丸ごといただいてみませんか?
【赤い色の秘密】
スイカと言えば、あの赤い果肉が印象的ですが、あの赤い色はトマトに含まれているリコピンと同じものです。
リコピンは、動脈硬化、アンチエイジング、ダイエットに効果があると言われているのですが、スイカにはトマトの1.4倍ほどのリコピンが含まれています。
生のトマトが苦手な方は是非、スイカでリコピン補給をしてみてはいかがでしょうか。
【スイカとお塩の関係】
スイカはそのほとんどが水分なので熱中症予防にも良いフルーツです。
しかも、その水分にはミネラルや糖分も含まれているため、汗によって失ったミネラルや疲労回復のための糖分を効率よく補給することができます。
この効能を更にアップさせる魔法のアイテムが「お塩」です。
最近のスイカは甘いものが多いため、お塩を振りかける人が減っているようなのですが、スイカにお塩をプラスするとスポーツドリンクのような栄養バランスになるため、
汗によって失った塩分も補給することが出来ます。
スイカを召し上がる際には、お好みのお塩をサッとひと振りしてみてはいかがでしょうか。
【スイカは体の内側をメンテナンスしてくれます】
スイカには皮膚や内臓の膜組織の健康維持をしてくれると同時に、免疫力を高めてくれる効果があります。
血管を広げてくれる成分も含まれているため血の巡りが良くなります。
血の巡りが良くなるとホルモンバランスが整い、体温が下がり過ぎないように体自身が調節を行いますので冷え性も改善されます。
スイカは体を冷やすフルーツですが、余分な熱だけを取り除いて必要な熱は体に留めたり、発熱させられるようになるという仕組みです。
更に、スイカの水分には浮腫みの改善に欠かせないカリウムも豊富ですので、水分をしっかりと補給しつつ、余分な水分を体の外へ出してくれます。
デザートにヘルシーなスイカを少しずつ食べて、浮腫み知らずの夏を!
【スイカと美肌とダイエットの関係】
スイカにには新陳代謝を上げてお肌を健やかにしてくれるビタミン類が豊富です。
トマトよりも多く含まれているというリコピンは、美肌の敵、健康の敵とも言われている活性酸素を取り除いてくれますし、便秘解消の食物繊維もたっぷりです。
よく、スイカを食べたら体が冷えてお腹が緩くなったと仰る方がいますが、食物繊維による体の変化であることも多いようです。
ダイエットをするときには体に無理な負担をかけずに、必要な栄養素はきちんと摂って、不要なものは全て体の外へ出してしまいたいですよね。
そのような時にはスイカの力を借りてみてはいかがでしょうか。
【スイカにも注意しなくてはいけないことがあるんです!】
美味しくて、エルシーで、こんなにも嬉しい効果が詰まっているスイカですが、食べる際に注意しなくてはいけないことがあります。
スイカは、そのほとんどが水分なので油との相性がよくありません。
例えば揚げ物や鰻などの油の多い食事の後は、胃液でしっかりと、それらを消化させる必要があります。
だけれども、デザートなどでスイカを大量に食べてしまうと、スイカの水分で胃液が薄まってしまい、濃い油をスムースに消化できません。
その結果、胃もたれをおこしてしまったりしますので、スイカとの食べ合わせや、食べる量にちょっぴり気を遣ってみてくださいませ。
近々、土用丑の日ですので鰻の後のデザートには、水分の少なめのものをご準備くださいね。
私は浮腫みやすい体質なので、浮腫み解消食材は意識して摂っているのですが、スイカはこの時期のお助け食材のひとつです。
皆さんも、夏の味覚を楽しみながら効果も丸ごといただいて、健やかな夏をお過ごしくださいませ。
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