先日、テレビ画面に映し出されたオリンピック関連の話題を眺めていると
国名がずらりと並んだフリップが出された。
ぼんやりと眺めながら日本のことをどうして「JAPAN」と言うのだろうか、記すのだろうかと思った。
そういうものだと言われてしまえば、
そういうものなのだろうと納得してしまいそうなほど、
あまりにも当たり前だったため疑問にすら思わずに
今まで過ごして来てしまったのだけれども
不意に浮かんだこの疑問の答え探しをしてみることにした。
ちょうどオリンピック期間中という事もありますし、
今回のお話しコードは「JAPAN」ということで進めてみたいと思います。
日本を英語で書き記すと「JAPAN」なのだけれども、
どこをどう見ても「NIPPON」「NIHON」と結びつけることができないですよね。
そこでワタクシ、きっと何かしら語源になった物事があるに違いないと
期待を胸に調査し始めたのです。
しかし、事実は小説より奇なりでございました。
「JAPAN」という英語表記は、ある一人の人物の聞き間違いから生まれておりました。
その人物と言うのは、あの有名な冒険家マルコ・ポーロです。
せっかくですので、お姿も確認しておきましょう。
マルコさんと言えば『東方見聞録』の著者で、
『東方見聞録』の中で日本のことを「黄金の国」としてヨーロッパに紹介してくれた方としても有名です。
ところがマルコさん、東方見聞録を執筆中に中国の方から聞いた
「ジペンクオ」を「ジパング」と聞き間違い、そのまま記してしまったようなのです。
その間違いから生まれた英語表記が「JAPAN」です。
ヨーロッパ中がマルコさんの情報を元にしておりますから、
英語以外の外国語で日本が表される時も
「JAPAN」を連想させるような発音が多く見られます。
一人の人物の聞き間違いが定着したのだと知り、
複雑な思いが無いわけではありませんが
愛用してきた日本人の大らかさを垣間見たような気が致しました。
そして、日本人の大らかさと言えば「日本」の読み方にも表れております。
皆さんは「日本」をなんと呼びますか?
「にほん」でしょうか?それとも「にっぽん」でしょうか?
このような事で迷った際にはNHKがどのような基準であるのか覗いてみると
何かしら見えてくることがあるので今回も覗いてみました。
NHKでは正式な国号として使う場合は「にっぽん」と読み、
その他の場合は「にほん」と言ってもいいという使い方をしているようです。
国としてはどちらが正しいと思われますか?
実は、未だに「日本」の公式な読み方は決まっておらず、
「にっぽん」でも「にほん」でも国民ひとりひとりが好きに読んで良いとされているのです。
自分たちの国の呼び方なのに公式な読み方が未だに無いというのは、
変な気も致しますが、これもまた日本人の大らかさの現れなのかもしれません。
熱戦が繰り広げられているオリンピックですが、
皆さんは楽しまれているのでしょうか?
日本の選手たちに熱いエールを送りつつ、
今回のお話をちらり、思い出していただけましたら幸いです。
今日も、素敵な1日となりますように☆彡