幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

あなたは、「金の草鞋」を何と読んでいますか?正しく読めていますか?

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オリンピックが始まり熱戦が繰り広げられていますね。

この場を目指していたアスリートの数だけドラマが在るのだと思うと心が震えます。

自分の4年後に照準を合わせて、4年後の自分を信じて日々を送る。

その心に強さの上での熱戦だからこそ、

勝ち負けはあるもののそれを越える感動があるのでしょうね。

そのような事を思いながら眺めたテレビ画面には

メダル獲得数のフリップが映し出されていました。

ここ最近、オリンピックの影響なのだと思うのですが、

私は「金」という文字を拾いやすくなっているようなのです。

 

先日、書店でこのような場に出くわしました。

私は、ある児童書を探していたのですが、

大人3、4人分ほどのスペースを空けた右取りに

小学校の高学年くらいの子供が母親らしき大人と本を探していました。

2人のやり取りの様子から夏休みの宿題、

読書感想文の題材でも探しに来たのだろうかと思いつつ

私も自分の探し物をしていたのですが、

ある会話が私の言葉アンテナに反応したのです。

 

皆さんは、「金の草鞋」を何と読みますか?

 

「金の草鞋で尋ねる」や「年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せ」

ということわざにも使われている「金の草鞋」です。

タイトルだったのか、本文だったのかは分かりませんが、

子どもが母親らしき大人に何と読むのか尋ねていたのですが、

「きんのわらじ」と教えていたのです。

私もこの言葉を初めて見た時には「きんのわらじ」と読みました。

だけれども、正しくは「かねのわらじ」と読みます。

 

この「金」はゴールドではなく「鉄」を表しています。

あちらこちらを根気強く探して歩くには、簡単にすり減ることのない草鞋が必要です。

金は溶けたり、すり減ったり消耗しますが、

金物、金属製の鉄ならばすり減ることもなく適しているということで

金と書いて「かねのわらじ」と読みます。

この言葉自体そう使うシーンもありませんから、

覚え間違えたまま大人になってしまった方が意外に多い言葉のような気が致します。

皆さんはいかがですか?

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私は「かねのわらじ」と読むことを知った時、

正直、それならば、いっそのこと「鉄の草鞋」と呼べばいいのに、と何度思ったことか。

それに加えて、今でも密かに「きんのわらじ」の方が言葉の響きはきれいだと思っているのはここだけのお話しです。

だけれども、ことわざの意味をしっかりと知ると、

「きん」ではなく「かね」の方が正しいことも納得できるのですけれどね。

日本語というものは繊細で奥深く、一筋縄ではいかないようでございます。

 

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