先日、友人から贈り物が届いた。
包みを開けると夏らしい金魚柄の一筆箋に、友人らしい茶目っ気のあるメッセージが書かれていた。
封書やカードなども素敵だけれども、お互いに肩ひじ張らずにナチュラルな気持ちで使ったり受け取ったりできる一筆箋。
これもまた、趣があって良いものだと思う。
一筆箋は、短冊型をした細長い便箋のことで、一般的な便箋とのサイズと比べるととてもコンパクトなところが特徴。
便箋やカードに改まって書くようなことではないけれど、少し言葉を添えた時などに便利なアイテムです。
以前、粋な大人女性のアイテムとして、お懐紙やポチ袋などのお話しもさせていただきましたけれど、便箋としても使うことが出来るお懐紙とはまた少し趣の異なるアイテムです。
皆さんのお好みはどちらでしょう。
とは言うものの、どのようなシチュエーションで使えばいいのか分からなかったり、一般的な便箋とは違うと言っても堅苦しいイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
だけれども、そのような心配はご無用。
使い方にかしこまった約束事もなければ、便箋を取り出したときの、この一枚を埋めなくてはとプレッシャーを感じる必要もありません。
どうしてか。
それは、余白がある方が美しく見えることだってある、とされているからです。
もちろん、数枚に渡って熱い思いをしたためるのも有りなのです。
両極端ではありますが、それほど自由なスタイルで各々が楽しんで使って良いアイテムなのです。
これだけ自由なアイテムであるにも関わらず、便箋の柄を選べは目上の方への贈り物に添えることだってできます。
このような場合には、最初の列に〇〇様と宛名を書き、メッセージを書き添えたら、最後の列に自分の名前を書けばお手紙の完成です。
もう少し、大人の女性らしさをプラスしたいのであれば、メッセージの最後に「かしこ」と添えてみてはいかがでしょう。
※「かしこ」に関しては過去記事をどうぞ。
一筆箋もお懐紙やポチ袋同様に絵柄の種類も豊富です。
和風のもの、洋風のもの、季節感のあるもの、洒落のきいたものや、笑いを取りに行くような一筆箋まであります。
贈り物を贈るときや、借りたものを返す時に思いやお礼の言葉を添えたり、お仕事をされている方は付箋紙やメモ帳の代わりに一筆箋を使われると、受け取る側も気持ちが和らぎます。
それが一行の言葉であったとしても、その小さな「ひと手間」が目には見えない大きな何かを相手に届けてくれます。
一筆箋は気軽に使うことが出来るアイテムですが、しっかりとした気持ちをさり気なく相手に届けることができるアイテムです。
いつもメモ帳を使っているという方は、次は一筆箋をお試しされてみてはいかがでしょうか。
自分らしく、楽しみながら使える、粋な大人女性のアイテムに出会うキッカケになりましたら幸いです。
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