デスクに置いている大きめのカレンダーの日付を指先で追い、
そろそろズンデルトの夏の花パレードの季節だなと思う。
ズンデルトの花のパレードは私がイギリスに住んでいた頃、
近所にあった花屋の店主に教えてもらった世界妻財規模を誇る花のパレードです。
今回は、異国のちょっと変わったフラワーパレードのお話を少し。
世界中に素敵なお花がたさくんありますが、
切り花の輸出世界第1位はオランダなのです。
オランダと言えばチューリップを連想するかと思うのですが、
春だけでなく夏も秋もオランダには素敵な花々が溢れています。
街中にある花屋は店内から外へお花が溢れ出したようなところが多く、
街中であるにも関わらず辺り一面に季節の花の香りが漂っています。
そして、切り花の輸出世界1位というだけあって
春から秋にかけて各地で大量のお花を使った山車によるパレードが開かれています。
そして、意外にもチューリップの季節ではなく、
夏から秋にかけてのパレードが最も盛大で頻繁に開催されています。
その中でも特に人気のあるパレードがズンデルトという小さな町で開催される花のパレードです。
どうして、そんなにも人気があるのかといいますと、
この町、「ひまわり」で知られているフィンセント・ファン・ゴッホ生誕の地なのです。
ですから、ゴッホの作品にちなんだ山車も多数目にすることができます。
この辺りで、フラワーパレードの山車をご覧いただきましょう。
この、ゴッホ生誕の地ズンデルトで開催される夏の花パレードには、
約20の村がしており、山車の美しさや造形美などを競う大会でもあります。
そして、使うお花は「ダリア」のみというルールがあり、
売り物としてのダリアではなく山車を造る材料として
各村の人々はダリアを栽培するところから始まります。
画像を見ていただいても分かるように山車を1体造るためには
大量のダリアが必要になるわけですが、
そのダリアの数は40万本以上だと言われています。
※ダリアと言えば先日ダリアが持つストーリーに触れさせていただきましたので、気になられた方は過去記事も合わせてお楽しみください。
ですから、ズンデルトの町の周辺はダリアの花畑でいっぱいなのです。
その大切に育てたダリアを使って数週間かけて造る山車は圧巻です。
実際に目にした私は想像をはるかに上回る花製の山車に目まいがしたほどです。
そして、お花の柔らかな雰囲気を活かした山車もあれば、
近未来を思わせるデザインがあったり、
少し毒々しくも美しいデザインなど様々。
しかし、私が感じたズンデルトの花のパレードの印象は、
どれもクセのあるデザインだな、さすがはゴッホ生誕の町。というものでした。
きっと、画像を眺めつつ、皆さんも同じことを感じられたかもしれませんね。
個性的で芸術色豊かすぎる山車を多数目にすることができます。
1本のダリアも素敵で生命力に溢れているのだけれど、
ダリアの集合体は、ダリアの強さをも感じさせてくれるものです。
オランダ各地で開催される花のパレードの多くは無料観覧できるのですが、
特設観覧席は有料です。
パレード開催中は各地の特色を生かした出店もあり、とても賑やかなお花のお祭りです。
ズンデルトの花のパレード、今年(2016年)は、9月4日、5日(展示のみ)に開催されるようです。
世界には様々なイベントがありますね。
ダリアの花を見かけましたら、
オランダではこのようなイベントがあるのだとチラリ思い出していただけると幸いです。
少しでも、このお祭りの雰囲気を感じていただけるといいのですが……。
※再生時は音が出ますので、閲覧環境にご注意下さいませ。
※動画出典:Bloemencorso Zundert 2015 Flowerparade 2015 Festival de las flores 2015 Hollanda - YouTube
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