子どもの頃から飴が大好きだった私。
チョコレートやクッキー、ケーキよりも心躍るのは飴だった。
カラフルな飴玉越しに庭の景色を覗いては、
黄色い世界、ピンクの世界、オレンジ色の世界、ウフフフフ♪なんて思っていた。
外国のきれいな缶に入った飴は、
一粒一粒に網目模様が入っていたりなんかして眺めているのも楽しかった。
そんな私の飴好きっぷりを見て母が不思議そうに言った。
おばあちゃんにそっくり、と。
祖母の飴好きを真似たわけでも知っていたわけでもないのだけれど
遺伝子の不思議は妙なところにも潜んでいるようだ。
この飴好きは大人になった今も変わっておらず、
時々、自分へのご褒美にその時一番、心躍る飴を手に取る。
することもあの頃と変わらず、飴玉越しに見る光や景色にワクワクするのである。
そんな私の密かな好物を見抜いた友人が一人いる。
ある日、その友人と久しぶりに顔を合わせたのだけれども、
お土産だと言ってあるキャンディーを手渡された。
どうして、飴ではなくキャンディーなのか、それは、このビジュアルを見ていただければ一目瞭然。
数量限定で発売されたという、その名も「宝石あめ」。
宝石のダイヤモンドに施すカットをキャンディーに施した、何とも夢のある一品。
一生の中で、これほど立派なダイヤモンドを手にする機会はないだろうけれど、
手にしたような気分になってしまう程。
口に入れてしまえば儚くも溶けてなくなる飴に施された繊細なカットは、
飴好きではなくても、つい見入ってしまうのではないでしょうか。
私は、友人からのお土産をキッカケに、
『あめやえいたろう』を知ることになったのですが、
他にも口の中に入れるとスーッと溶けていく薄いフィルム状の飴や、
雅な雰囲気とキュートさを兼ね備えた板状の飴、
コスメティックをイメージしたという、缶に入った美味しいキャラメルなど目にも楽しい飴の数々。
『あめやえいたろう』の飴は遊び心があって、
とてもポップな印象を受けるのですが、
老舗の榮太樓から生まれたお店ということで、
伝統ある南蛮菓子のひとつ有平糖(あるへいとう)の製法を駆使して
新しい飴を作り出されているのだそう。
確かに、有平糖(あるへいとう)を食べた時の
すっきりとした後味と飽きのこない甘さが感じられます。
遊び心だけではイヤ、キュートなだけでもイヤ、
上品さだって欲しいし、お味だって確かであってほしい、
そんな大人の心をくすぐる飴、機会がありましたらいかがでしょうか。
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画像出典:https://jp.pinterest.com/ あめやえいたろうHP