ドライブを楽しんでいた時のこと。
目線の先には柔らかな日差しを浴びて秋風にゆらゆらと揺れるコスモスの姿がありました。
それからは、あそこにも、ここにも、あんなところにもコスモスが、
と私の目はしばしコスモス探しに夢中になりました。
今は食べ物と同じで本来の開花時期ではないお花を年中楽しむこともできます。
だけれども、本来の開花時期に花開くお花というのはやはり、
その季節らしい空や日差し、空気との相性が良く、季節を軽やかに纏っているようで格別です。
今回はフラワーセラピーのタイトルの元、
皆さんも目にする機会が増えてきたであろうコスモスにスポットライトを当ててみたいと思います。
|コスモスはどこから日本にやってきたのかしら?
コスモスは、もとはメキシコが原産国のお花です。
これがスペインに渡った後、ヨーロッパから日本に持ち込まれたのだそう。
コスモスの名は、ギリシャ語で「秩序」、「美しい」、「宇宙」、といった意味を持つ「kosmos」からきております。
日本でもコスモスと呼ばれることがほとんどですが、秋桜(あきざくら)という和名で呼ばれることもありますね。
|コスモスの花びらの秘密をご存知かしら?
そのコスモスですが、お花の中央に密集している黄色い部分。
実はこの黄色い部分もコスモスのお花だとご存知でしょうか?
じっくりと観察をしてみると、この小さな黄色い部分は、雄蕊、雌蕊を備えた小花が密集しています。
もちろん、私たちが花びらだと思っている部分も花びらなのですが、
これも元はこの中央の小さなお花のひとつだったのだとか。
だけれども、小さすぎるお花は蜂などに存在を気付いてもらえず、受粉の手助けをしてもらえなこともあります。
これでは種が絶えてしまいますのでコスモスは、
蜂などに自分たちの存在を気づいてもらえるよう、小さなお花の一部が目印として進化したようです。
周りを変えようとするよりも自分が変わる方が早い、などと申しますが、
自然界に生きる動植物はそういう点ではある意味潔く、賢いのかもしれませんね。
|ヨーロッパにはこんな言い伝えがあります。
私たちがコスモスの花びらだと思っている花びらは全部で8枚あるのですが、
稀に9枚になっているものを目にすることがあります。
ヨーロッパでは四葉のクローバーのような感覚で、
9枚の花びらのコスモスを見つけると何か良い事があるんじゃないかしら?と言われたりもします。
コスモスを見かけた際には童心に返って秋のハッピー探しをしてみてはいかがでしょうか?
|コスモスのフラワーセラピー効果は?
コスモスの茎や葉、花びら、どこを見ても繊細さと可憐さ漂うお花ですが、
疲れを取り除いたり、気力を与えたりと心身のリフレッシュにとてもパワフルなお花なのだそう。
何かと慌ただしい毎日ではありますが、
コスモスを見かけた際には、心静かにすーっとひとつ、深呼吸をしてみてはいかがでしょうか?
浅くなっていた呼吸を元に戻して、体中に秋の空気を吸い込んで、今日も軽やかにまいりましょう。
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