スーパーに朝採れ野菜のコーナーがあり、ちらり覗いてみましたら艶を放った大根が目に飛び込んできました。
大根は年中買えることが当たり前になっているお野菜ですが、旬は本格的に寒くなってくる晩秋から2月頃です。
旬の大根は甘みと瑞々しさが増し、おでんやお鍋の具材としても活躍しますね。
今回は、これから旬を迎え出番も増える大根のチカラを少し覗いてみませんか?
大根と言えば大根おろしを召し上がることも多いかと思います。
焼き魚に添えたり、ハンバーグに乗せたり、お鍋の薬味に使ったりもしますよね。
我が家は焼肉の薬味に使うこともあります。
大根おろしは、ピリッとした辛味が大人心を刺激しますが、あの辛み成分はワサビに含まれている辛味成分と同じタイプの辛味なのだそう。
ですから、ワサビと同じでがんを予防してくれたり、免疫力を高めたり、消化を助けてくれたり、解毒作用や血栓を防ぐ助けになってくれたりと、私たちの体の土台に力を貸してくれます。
すりおろして食べるだけで体の土台をメンテナンスしてくれるなんて「大根おろし」、なかなか頼れる一品だと思いませんか?
ただ、この効果をしっかりと余すことなく取り込むには、ちょっとしたコツが必要です。
まずは、皮の剥き方。
大根は筋がしっかりとしているので皮を厚めに剝くこともあるかと思うのですが、
大根の辛み成分は皮に近ければ近い程多く含まれています。
大根おろしに体のメンテナンス効果を最大限に詰め込みたい時には、皮はできるだけ薄く剥きましょう。
そして、もうひとつは、食べるタイミング。
大根おろしには辛味成分だけではなく、消化を助けてくれる消化酵素やビタミンCなど
薬効ともいえるチカラがギュッと詰まっています。
消化酵素やビタミンCは熱に弱いため生で食べた場合に摂取できる栄養素なので、大根おろしは全てを効率よく摂ることができる食べ方です。
ただ、これらの成分は揮発性のものなので、すりおろしてから時間が経つにつれ薬効成分は減少していきます。
目安としては20分経つと20%減少、30分経つと半分以下になるのだとか。
ご自宅で大根おろしを召し上がる際には、食べる直前にすりおろして、出来るだけ早く食べ切ってしまいましょう。
熱を加えた大根も美味しくて栄養満点ですが、生で食べる時に摂ることができる辛味成分や酵素も私たちの細胞を強化し、底上げし、体の機能を正常化する手助けをしてくれる頼もしいものばかりです。
これから大根の旬です。
生で召し上がったり、加熱調理をして召し上がったり、バリエーション豊かに大根の栄養と薬効をまるごといただいてみてくださいませ。
関連記事:
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/