秋のスイーツと言えば栗やカボチャ、お芋を使ったものが目立ちますね。
先日、デパ地下を歩いていた時のこと。
ある洋菓子店のショーケースに目が留まり覗き込んでみると3種類ものモンブランが並んでいたのです。
昔ながらの和栗をクチナシから作られた着色料で色付けし、
てっぺんには栗の甘露煮が乗せられている黄色いモンブラン。
クチナシの着色料を使わずに和栗本来の素朴な黄色を活かしたモンブラン。
ヨーロッパで採れる洋栗の渋い茶色がスタイリッシュなモンブラン。
モンブランは、年中、目にすることができる定番だけれども
やはり旬の食材だと思うと、普段よりも一層美味しそうに見えて頬が緩みます。
モンブランと言えば誰もが栗を使ったケーキをイメージされるかと思うのですが、
ケーキの名に栗は関係ないのです。
では、何か関係しているのかといいますと、
アルプス山脈の最高峰と言われているモン・ブランです。
このお菓子はもともとフランスとイタリアの国境にある
アルプス山脈の最高峰で雪化粧をまとった白く美しい山、
モン・ブランを表現したものでした。
モン・ブランを表現するために、
その時期に収穫される食材の栗を使ったことが始まりです。
モンブランは歴史あるお菓子のひとつで中世時代には既に登場しておりまして、
当時、フランスのレストランなどで食べることができたのだそう。
お店でしか食べることができないと分かると、
それを何とかして自宅でも味わいたいと思うのは現代人に限ったことではないようで、
当時、このお菓子を持ち帰って食べることができるようにアレンジされたものが
私たちが知るケーキのモンブランの誕生のようです。
美しいものを再現してみたくなるのは職人の性でしょうか、
それとも日本のように島国ではなく
国が隣接しているため文化が往来しやすかったのでしょうか。
フランスやイタリアだけではなく、スイス、ドイツにも、
このモンブランに似た栗を使った伝統菓子があるのです。
もし、モンブランを目にする機会がありました際には、
アルプス山脈の最高峰のモンブランを想像してみるも良し、
山に見立てられたデザインのモンブランは
伝統的なスタイルを元にしているのだと思い出してみるも良し、
チラリ、今回のお話を思い出していただけましたら幸いです。
そして、せっかく旬を迎えている栗の話題ですものね。
女性に嬉しい栗の脂質についても少しだけ触れておきましょうか。
栗には良質な脂質が含まれていると言われていますが、
良質な脂質、簡単に言うと質の良い油は女性ホルモンの分泌を助けてくれます。
女性ホルモンを活性化させる方法や良質な油の大切さは、
幸せのレシピ集内でもご紹介していますが、
良質な油は女性ホルモンの材料にもなっているのです。
もちろん、良質な油は女性ホルモンを作るだけではなく、
不調を跳ね返せるだけの健康な細胞膜を作る材料でもあります。
ですから、ダイエットをしなくては!と油を完全に抜いてしまいますと、
ホルモンバランスは崩れる。
脆い細胞膜が出来上がる。
と美容も健康もガタガタに崩れてしまいます。
美容と健康を効率よく手にしたい場合は油の見直しがポイントです。
この時期は良質な脂質を含んでいる栗が旬。
焼き栗、栗ご飯、栗のポタージュなどなど、
あなた好みの食べ方で美味しく味わいながら
女性ホルモンも欲張って活性化させてみてはいかがでしょうか?
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