皆さんはお食事のあと、すぐに動くことができるタイプですか?
私、これが少々苦手ですの。
すぐ動くと決まって横っ腹がチクリチクリと痛み始めるので、その日も夕食を終え、ひと息ついた後に洗い物をするためにシンク前に立ったのです。
そして、ご飯茶碗を手に取った時に、お茶碗の外側にうっかり付けてしまっていた、ひと粒のご飯粒を発見したのですが、この日は簡単にスルリと取れてしまったことから、あるお話を思い出したのです。
本日のお話コードは「お茶碗」でございます。
ゆったりとした気持ちでお付き合いくださいませ。
あるお話というのは、お茶碗に付いたご飯粒で気象占いをしていた時代があるということ。
皆さんは、ご存知でしょうか?
占いとは言っても、こちらは科学的な根拠もあるので、占いと言うよりは、ちょっとした生活の知恵のようなものでございます。
その生活の知恵というのは、「お茶碗のご飯粒がきれいにとれたら雨になる」というもの。
日本のご飯は、しっかりと水分を含んでおり、乾いていく過程で糊のような粘着性が表れます。
ですから、お食事を終えた後に時間をおいてからお茶碗を洗おうとしたときに、うっかり付着させてしまっていたご飯粒が乾いてしまっていると、なかなかお茶碗から剥がれてくれません。
しかし、逆に乾ききっていなければ水で簡単に洗い落とすことができます。
これは、移動性低気圧が近づくことで外の空気が湿り始めていれば、部屋の空気も湿ってきますので、お茶碗のご飯粒は乾きにくく、洗うときにはスルリと取れます。
逆に、高気圧が近づくことで外の空気が乾いてくれば室内も乾燥しますので、ご飯粒もすぐに乾いてしまい、なかなか取れないことになります。
空調設備が整っていない環境で暮らしていた先人たちは、このようにして自然の変化を察知していたようです。
そして、お茶碗と言えば「お茶碗をお箸で叩くと地獄から鬼がやって来る」と言われています。
「お茶碗を叩くと貧乏神がやってくる」と言う地域もあるようですが、こちらは、お茶碗をお箸で叩くことはお行儀が悪いということを子どもに教える時に使われた言葉として残っております。
では、大人がふざけてお茶碗を投げつけてきたらどうします?
そのような場面に遭遇することは稀でしょうけれど、「茶碗を投げば綿で抱えよ(ちゃわんをなげばわたでかかえよ)」という言葉があります。
これは、「もしも、お茶碗を投げつけられるようなことがあれば、割れないように綿で受け止めて。」という意味なのですが、
戦闘モードであるかのような強引な物言いをしてきた相手には敢えて、柔らかい綿素材で包み込むような柔和な態度で受け止めてあげる方が得策ですよ。
という教えを含んでおります。
今回は「お茶碗、数珠繋ぎ」というスタイルでお届けいたしました。
日々のあれやこれやに追われていると、自分の想像以上に笑顔をどこかに置き忘れている状態になっているものです。
そのような状態は誰もがあることですので、自分のことも目の前の人のことも、
柔らかな綿のような気持ちと笑顔で包み込んであげてくださいませ。
頑張り屋のあなた、必ず、自分のことも忘れずに、ですよ。
一生に一度の今日という日が心穏やかな1日になりますように☆彡
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