幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

皆さんは新しい靴を、いつおろしますか?|抜け落ちた理由と単独で語り継がれた風習。

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こっくりとしたダークワイン色の靴を新調した。

なんら変わりのない普段の私なのだけれど、

この素敵な靴を履いたのなら背筋がシャンと伸びて

女っぷりもほんの少し上がるのではないだろうかと気分が高揚した。

そのような気分の夜は、つい鏡の前で新しい靴に足を入れてみたくなるものだ。

だけれども、その瞬間に私の記憶の奥底からあの言葉がシュッと浮上してくる。

「新しい靴は夜におろしてはだめ」という、

皆さんも一度は耳にしたことがあるであろう言い伝えのひとつ。

信じているというわけではないけれど、

三つ子の魂百まで、三つ子の知恵百まで、とはよく言ったもので

何となく新しい靴をおろすお楽しみは午前中、という習慣が染みついてしまっている。

皆さんは、新しい靴をどのようなタイミングでおろしますか?

今回は、この言い伝えがどうして出てきたのか、覗いてみませんか。

 

「新しい靴は夜におろしてはだめ」という言い伝えは、

正しくは、「夜に新品の靴を履いて玄関から出ると死を招く」というものです。

理由は諸説あるのですが、その中には昔の風習から生まれた、という説があります。

この言い伝えに登場する靴は、

昔で言う冠婚葬祭の時に仕立ててもらうような最高級の靴を意味しています。

最高級の新品の靴を夜におろすというシチュエーションは、

誰かが亡くなったことを意味します。

お葬式はの時には亡くなった人に新しい靴、

当時の表現ですと履物と言った方がいいでしょうか。

最高級の履物を履かせ、辺りが暗くなった夜に玄関から送り出していました。

 

これが当時の常識でしたので先人たちは、

夜に新しい靴を履き、玄関から外へ出ると、死を呼び寄せてしまうのでは?

と連想していたのです。

また、靴だけではなく新しいものは神様にお供えした後に、

神様からのおさがりとして頂く習慣がありました。

ですから、神様にお供えもせずに夜に新しいものをおろすと罰が当たる、

とも言われていたようです。

 

どういう訳か、理由が抜け落ちた状態で風習のみが時代を経て語り継がれ、

私たちの耳にまで届いているようです。

迷信と聞くと良くも悪くも反応してしまいますが、

お日様を浴びて新しい一歩を踏み出す瞬間は清々しく気分も上がるように感じます。

ただ、中には信じているわけではないけれど、

うっかり夜に新しい靴を履いて玄関に降り立ってしまってハッとされる方、

小さなお子さんが新しい靴を履いてお外へ出てしまってハッとされる方もいらっしゃるかと思うのです。

そのような時には、江戸時代からあるおまじないを靴にかけてしまいましょう。

靴の裏をワザと汚し、新品だけれども新品ではない状態にすると良いのだそうです。

ハッとされた時は、このおまじないを頭の片隅から引っ張り出してみてくださいませ。

 

そして、靴と言えば、持ち主に幸せを運ぶ素敵な靴があるのをご存知ですか?

フランスには、ディズニー映画のヒロインにでもなったかのような気分にさせられる

夢のある素敵な靴のおまじないがあります。

気になられた方は、過去記事リンクから覗いてみてくださいませ。

365日を見てみると足取りが軽い日も、ちょっぴり重い日もありますね。

どのような一歩も晴れやかな日に繋がる一歩だと思うのです。

止まない雨も、明けない夜もないように。

今日の初めの一歩も、力強く軽やかに踏みだしてまいりましょう。

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