来年の手帳ライフを充実させるためのアイテムを探していた時のこと。
近くの陳列棚に並ぶ多種多様なご祝儀袋が目に留まったのです。
スタイリッシュなものから遊び心のあるもの、
ご祝儀袋としての用途を終えた後は、ミニ風呂敷やハンカチとして使用できるものなど
品揃えも非常に充実しておりました。
相手をお祝いしたい気持ちが高まって一風変わったものを選びたくなりますが、
大人としての礼節が必要な場面というものはやはりあるものです。
礼節の必要度がどれ程なのか、しっかりと見極めたうえで
その場に相応しいご祝儀袋を選び、マナーを守った使い方をしたいものですね。
また、フォーマルなスタイルを知っているからこそ、花を添えるような使い方ができる遊び心です。
既に様々な経験を経てきた方々にとっては常識だとは思うのですが、
見落としが無いかセルフチェックにお役立ていただければと思います。
【水引きの形】
日本には水引きの形に気持ちを乗せることができる素敵な風習がありますね。
結婚の時に使うご祝儀袋には「一度結んだらほどけない」結び切りの水引きを選びます。
出産やその他の何度あっても嬉しいお祝いシーンに使うご祝儀袋には、
「何度でも結び直すことができる」蝶結びの水引を選びましょう。
最近は、水引も多種多様になってきております。
デザイン性のあるご祝儀袋を使われる際には今一度ご確認を。
【ご祝儀袋の選び方】
ご祝儀袋は、包む金額に合うものを選ぶことがマナーです。
選び方の目安は、包む金額の1/100くらいのお値段のご祝儀袋を選ぶのが好ましいとされています。
中にはシンプルだけれども表書きをする部分が短冊ではなく、
波状に織り込まれているものがありますが、この形状のものは格式の高いご祝儀袋です。
こちらは5万円以上を包むような時に使用しましょう。
ご祝儀袋選びに迷った時には、包む金額とのバランスを確認しましょう。
そして、ご祝儀袋の色は「白」が基本ですが、カラフルでデザイン性のあるご祝儀袋も素敵ですよね。
相手のことを思い選んだことが伝わり喜ばれますが、
相手が目上の方であったり、お祝いの場のフォーマル度によっては好ましくない場合もあります。
そのような時には基本デザインのものを選びましょう。
華やかさが足りないような気になることもあるかとは思いますが、
本来の基本デザインには、全ての気持ちがしっかりと込められています。
【記入する際に知っておきたいこと】
・名目文字数
ご祝儀袋に名目を書く場合、御祝、御結婚御祝、寿など、
シチュエーションに適した名目がありますが4文字になる名目は避けましょう。
これは、死文字と言われております。
間違えてしまいそうになる例としてよく挙げられるのは「祝御結婚」です。
名目を記入する際には文字数確認をお忘れなく。
・短冊やたとう紙の使い方
ご祝儀袋を購入すると短冊が入っており、
短冊は名目が印字されているものと無地のものがあると思います。
無地の短冊ですが、書き損じた時の予備の短冊だと思われていませんか?
実はこれ、名目や名前を入れた短冊の下に重ねて、
このような喜びが今後も重なっていきますように、という意味を込めるためのものです。
同じように、包み紙(たとう紙)も二重に重ねられているものがフォーマルスタイルです。
今は、その辺りを気にされる方も少なくなってきてはいるようなので、
1枚使いでもマナー違反というわけではありません。
だけれども、水引などの表だったところではしっかりと縁起を担ぎ、
その奥で相手の人生にたくさんのお祝いごと、喜びが重なることを祝う
日本人らしい奥ゆかしい気持ちの添え方でもありますので、頭の片隅に残しておいてみてはいかがでしょうか?
御祝のシーンに立ち会わせていただけるというのは、
幸せをお福分けしていただいているような気分になり、お祝いする側にとっても嬉しいものです。
ご祝儀袋にも日本人ならではの気持ちの込め方、表し方がありますので、さり気なく活用してみてくださいませ。
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