「最近、ピクトさんを見つけると嬉しくって」と言う知人がおりました。
ん?ピクトさん?誰?
私は正直な疑問をそのまま知人に投げ返したのです。
すると、「ピクトグラムの中に人型のものが、あるでしょ?あの人」と返ってきました。
ピクトグラムというのは、皆さんも日々様々な所で目にしている絵文字、図記号などの総称です。
禁止事項や、注意事項、警告、使い方、ものごとの情報などを、
誰もがひと目で理解できるよう簡単な構図と単色で表しています。
どのようなものがあるのかと言いますと、
身近なものであれば、トイレや車いすの絵文字記号、
非常口に使われている絵文字記号、
高速に乗っている時に見かけるガソリンスタンドや
フォークとナイフで表されたレストラン、
エレベーターやエスカレーター、コインロッカーの記号などがピクトグラムです。
意識して辺りを見回してみると誰でもすぐに見つけることができるのではないでしょうか。
その中に、トイレや非常口の絵文字記号のように人型で表されているものがありますが、
この人型のピクトグラムは、密かに「ピクトさん」と呼ばれ親しまれているのだというのです。
何故、この人型ピクトグラムがピクトさんと呼ばれて親しまれているのか。
ピクトさんは、私たちの生活に溶け込んでいる存在ですが、
想像力を働かせて見てみると、自ら転んだり、頭を打ったり、挟まれたりと
自分の身を犠牲にして私たちへ様々なメッセージを送っております。
その様子を自由な発想と解釈で楽しもうということのようなのです。
私、今回初めて「日本ピクトさん学会」という存在を知ったのですが、
こちらでは、ピクトさんを「かけこみ系」、「転倒系」、「頭打ち系」など分類して
紹介してくださっているのです。
これを見てみると、ただのピクトグラムだと思っていた絵文字記号のことを
「ピクトさん」と呼びたくなってくるのです。
こういう絵文字記号のことを「ピクトグラム」と呼ぶのかという視点でも良いですし、
見慣れたピクトグラムの数々を、
体を張ってメッセージを私たちに届けてくれている「ピクトさん」として見直しても良いですし、
自由な発想と解釈で、身近な記号アートから何かを感じてみてはいかがでしょうか?
単なる絵文字記号からも表情を感じられるかもしれません。
今日も心柔らかくまいりましょ☆彡
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