年末年始は、何かとご挨拶をするシーンが増えますね。
そのような時に欠かせない「お辞儀」ですが、
皆さんは上手にお辞儀をすることができますでしょうか?
尊敬の気持ちや感謝の気持ちが込められているお辞儀ですが、
なかなか自分のお辞儀をチェックする機会はありませんよね。
私たち日本人が当たり前のように行っている「お辞儀」だからこそ、
この機会に、私と一緒にセルフチェックをしてみませんか?
お辞儀は職業によっても様々なスタイルがありますが、
私たちが使っているお辞儀の基本スタイルは大きく分けると3つあります。
この3つをベースに、立ったまま行う立礼と座って行う座礼があります。
年末年始を迎える前に、お時間があるときにでも、
鏡の前でご自分のお辞儀をチェックしてみてくださいませ。
|立礼チェック
【1】日常のご挨拶に使われている、
腰から体を折り上半身を15度に傾け頭を軽く下げる「礼(会釈)」のお辞儀。
この時のポイントは視線を落としすぎないこと。
視線を落とし過ぎてしまうと頭が下がりすぎて、
首だけのお辞儀のように見えてしまいますので注意しましょう。
【2】お礼の時やお願い事の時、その他の一般的なご挨拶の時に使われている、
腰から体を折って上半身を30度~45度に傾けて頭をしっかりと下げる「拝」のお辞儀。
上半身の傾きはその時々のシチュエーションによって調整しますが、
こちらも「礼(会釈)」同様に、視線を落とし過ぎてしまうと首から折れたような形になり不自然です。
目線は自分の体へ向けるのではなく、足元から50~60cm先に定めましょう。
【3】最敬礼と呼ばれている腰から体を折り、
上半身を75度傾ける「最敬礼」と呼ばれるお辞儀です。
ただ、この最敬礼を日常的に使いますと相手を戸惑わせてしまうこともありますので、
こちらは冠婚葬祭などの特別なシチュエーションでの使用が適しているお辞儀です。
|座礼チェック
【1】座礼の「礼(会釈)」は上体を30度ほどに傾け、
両手は膝頭、膝小僧の辺りで軽く揃えましょう。
【2】お礼の時やお願い事の時、その他の一般的なご挨拶の時に使われている、
座礼の「拝」は、お辞儀をしたお顔は床から30センチ辺りの位置で止めましょう。
両手は指先を5本しっかりと揃えて膝頭、膝小僧よりも7~8センチほど前の位置につき、
手のひらから肘を床につけるようなイメージでお辞儀します。
【3】最敬礼は、立礼同様に深々と頭を下げるスタイルです。
お顔は床から約5センチ辺りの位置で止めましょう。
両手は座礼の「拝」と同じく、指先を5本しっかりと揃えて、
膝頭、膝小僧よりも7~8センチほど前の位置につき、
手のひらから肘を床につけるようなイメージでお辞儀します。
【共通のポイント】
お辞儀に言葉を添える場合には、慌てずに言葉を言い終えて半呼吸置いた後に
お辞儀をするのが正統派のご挨拶だと言われています。
ほんの数秒ほどの動作ではありますが、流れ作業のようなお辞儀よりも、
美しく丁寧なお辞儀をいただくと自分を大切にしていただいた気分になるものです。
今年の年末年始は、普段よりも美しい丁寧なお辞儀で、
尊敬の気持ちや感謝の気持ちを相手に贈ってみてはいかがでしょうか?