幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ネコ耳でさり気なく伝える優しいメッセージ。

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自宅に居ながらにして、ありとあらゆる物を受け取ることが出来る

宅配サービスの素晴らしいこと。

仕事関係のものからプライベートの数々まで届けていただいている私の生活は、

このサービス無くしては成り立たないと言っても過言ではない。

多少送料がかかったとしても私が道に迷い、寄り道をする時間までを考えれば、

時間はお金で買えてしまうのではないだろうか、

という錯覚まで起こしてしまいそうになるほど便利だ。

そして、当然、全ては多くの人たちのおかげの連携プレーあってこそなのだけれども、

つい、頼めばすぐに届くことが当たり前だと思っている自分にハッとする。

配達員の方々に、あまりにも頻繁に足を運んでいただいているため、

自然とコミュニケーションの機会が増え、

自宅外で顔を合わせて挨拶を交わすということもしばしば。

どこで顔を合わせても時間と闘っていらっしゃる様子に頭が下がりっぱなしだ。

 

ある日、帰宅してみると不在通知表が数枚ポストにはいっていた。

再配達の手配を終え、しばらく不在通知表を眺めていたのだけれど、

不在票の両端に山切りカットされた部分があるのだ。

数日前に受け取った不在票も確認してみたのだけれども、

クロネコヤマトさんの不在票だけ両端がカットされている。

どうしてかしら?

急いでいる配達員さんを呼び止めるなんてしたくなかったのだけれども、

私の好奇心がムクムクとわき上がってしまった。

一枚ずつ押印しながら「あの……、この山切りカットって何の印ですか?」と。

一瞬、妙な間があったけれど、

その山切りカットの部分があることで視覚障害のある方にも、

他のチラシ類と区別でき、クロネコヤマトの不在票だと分かるようにしているのだと教えてくださった。

思いやりのある不在通知票だったのだ。

それなのに私は、この山切りカットは時々、指先に当たって痛いのよね、

と過去に思ってしまったことがあり、そのことを一人静かに反省した。

「とても温かい山切りカットなんですね。」

と発した私に配達員の方が少し言いにくそうな素振りでおっしゃいました。

「……あ、山切りカットじゃなくて、一応、クロネコの耳です。」

クロネコヤマトのマスコットキャラクターである黒猫の耳のデザインだったなんて。

常日頃、脳内劇場を繰り広げている割に、

このような時に全く働かなかった自分の想像力に脱力しつつ、

「一応」に込められた優しさに、気持ちがほっこり温かくなったのだ。

皆様もクロネコヤマトさんからの不在票を受け取られた際には、

ネコ耳メッセージを確認してみてくださいませ。

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