少しずつ街中の空気からお正月の空気が薄れている今日この頃。
皆さんの新年のスイッチはカチリと入りましたでしょうか。
我が家は、年が明けてもしばらくの間は
前年の干支飾りと新年の干支飾りが仲良く並んでおります。
前年の干支飾りへの労いと干支間での引継ぎをしていただくイメージでしょうか。
この賑やかな一画も、
週末に行われるどんど焼き(どんと祭りと呼ぶ地域もあります)のタイミングで
完全に新旧交代でございます。
最近では忙しい方が多いこと、子どもの数が減っていること、
火の取り扱いが厳しくなっていることなどが理由で
「どんど焼き(どんと祭り)」が行われるところが少なくっていたり、
参加者が少なくなっているようです。
皆さんはこの「どんど焼き(どんと祭り)」がどのようなものか、ご存知でしょうか。
今回は1月15日に行われる日本の伝統的な行事でもある
「どんど焼き(どんと祭り)」のお話をと思っております。
年に一度のことですので、お時間ありましたらこの機会に覗いてみませんか?
皆さんもご存知の通り、「どんど焼き(どんと祭り)」は
お正月飾りとして使った注連縄や門松、書初めの書などを火で焼く行事です。
これはお盆の時に行われる送り火に似た火祭りのひとつです。
誰を送るのか?
注連縄や門松の意味は昨年お話させていただきましたので割愛致しますが、
お正月に、皆さんのご自宅へ歳神様をお迎えしたかと思います。
この歳神様をお正月飾りを燃やして火と共にお見送りするのです。
この時に煙が出ますよね、神様はこの煙に乗って天へ帰られるようです。
このお見送りの時に、
家内安全、無病息災、五穀豊穣、その他お願い事をします。
帰り際にまだお願いごとを!?と思ったりもしますが、
これは平安時代の陰陽師が行った行事がもとになっているのだとか。
「どんど焼き(どんと祭り)」は「左義長(さぎちょう)」という名でも呼ばれます。
「左義長(さぎちょう)」というのは、
平安時代に15日の朝に宮中で行われた悪魔祓い、その年の吉凶占いのこと。
陰陽師が扇子や短冊などを焼くなどしていた宮中行事が庶民にも広がり、
現在の「どんど焼き(どんと祭り)」になったと言われております。
「どんど焼き(どんと祭り)」は「左義長(さぎちょう)」がもとになっているからでしょうか。
この時の火で焼いたお団子を食べると
一年間健康で過ごすことができる、若返ると言われております。
他にも「どんど焼き(どんと祭り)」の灰を持ち帰り家の周辺に巻くと、
魔除け、厄除けになるとも。
「どんど焼き(どんと祭り)」は、お正月飾りを焼くことが目的だと思っていると、
ついでにお守りやお札も焼いてしまおうと考えてしまうことがありますが、
どんど焼きは、歳神様が天に帰っていくための火祭り行事です。
ここを知ると、お守りやお札を焼くというのは少し意味が違ってくることが分かるのではないでしょうか。
※地域や主催者によっては一緒に焼くところもあります。
「どんど焼き(どんと祭り)」までもう少し日があります。
お近くで触れる機会がありましたら、
歳神様をお見送りしつつ無病息災や豊穣を願ってみてはいかがでしょうか。
今日もここへ足を運んでくださった皆さんが穏やかな日を過ごされていますように☆彡
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