私は今シーズン、いつも以上にマゼンタカラー(マジェンタとも)に惹かれているようで、
気が付けば昨年からリビングに飾っているお花は全てマゼンタカラーのものばかり。
昨年のクリスマス前に連れ帰ったガーベラは一緒に年を越し、
未だにダイニングテーブルの上でシャキッと咲いてくれております。
共に過ごす時間が長くなると別れ難くなるのだけれど、
形あるもの、いつかその時は訪れるもの。
共に在る時間を楽しみたいと、今日も朝からせっせとお水を変えておりました。
マゼンタカラーというのは、このような色。
赤と青が混ざって出来ている色なので紫がかって見えるのだけれども赤の分量が多いため、
赤みを帯びた濃いピンク、赤みがかった紫、と表現されることがある色です。
ただ、この色は綺麗だけど好きじゃないと言われることが多い、不思議な色でもあります。
嫌いな色は何色か?という類のアンケート調査では度々上位にランクインする色なのだとか。
幸せのレシピ集では様々な視点から色のお話をさせていただいておりますが、
今回は、この少し不思議なマゼンタカラーにフォーカスして色のお話をと思っております。
どうして綺麗だけど好きじゃない、と言われる色なのか。
今でこそお花や様々なアイテムに乗せられている色なのですが、
この色はもともと自然界には存在していなかった色なのです。
ですから、人は本能で人工的な色、馴染みのない色と感じ、
これが小さな違和感として現れることがあるようです。
どうして、このような人工的な色が生まれたのか。
色の誕生のきっかけも覗いてみましょうか。
このマゼンタ(MAGENTA)という色名は、イタリアのミラノにある都市の名前です。
1859年にイタリアとフランスの軍がオーストラリア軍と戦います。
これは、「第3次イタリア独立戦争」、「マゼンタの戦い」などと呼ばれておりまして、
イタリアが統一されるきっかけとなった戦いなのだそう。
この戦いでイタリアとフランスの軍が勝利し、
これを祝う意味でフランスの科学者によって作り出された新しい染料に
マゼンタ(MAGENTA)の街の名が付けられたようです。
歴史をまとった名を持つ色ですが、
マゼンタカラーは分野によってはジャパニーズカラーと呼ばれることもあります。
これは、日本人の持つ他者に対しての「おもいやり」「優しさ」「心配り」などから呼ばれております。
詳細をお話すると長くなってしまいますのでこのお話は、またの機会に。
さて、色の誕生の瞬間だけでは少し物足りないかと思いますので、
マゼンタに惹かれる時の深層心理も簡単に覗いておきましょうか。
マゼンタには、何かしら新しいステージへ進もうとしている時や、
自分の中で何かしらの成熟を感じている時、
幸せを感じている時、
充実感がある時、
人の役に立ちたいと感じている時、
愛情を感じている時、
これらを感じたいと願っている時や求めている時、
などに惹かれることがあると言われております。
最近、マゼンタカラーが目に留まるという方、何かしら思い当たることはありますでしょうか。
私自身は当たらずとも遠からず、といったところでございます。
色は本当に不思議です。
無意識に自分に不足している何かを補っていたり、
次へ進むための元気をチャージしていたり、
今の自分の状況を表していたり、
疲れや不調を取り除く為に自分自身が無意識に処方していたりします。
好きな色や似合う色というものは各々お持ちかと思いますが、
その時々に惹かれる色は今のあなたが必要としている色です。
眺めて楽しんだり、コスメやお菓子などのパッケージで手軽に手にしてみたり、
食材の色で取り入れてみたり、
様々な色を様々なシーンで楽しんでみてはいかがでしょうか。
あなたの気持ちが今日もカラフルでありますように☆彡