皆さんはお酒を召し上がる機会は多い方ですか?
ほどほどに楽しまれている方、大好きと言う方、
出産前や子育て中で控えている方、全く飲まないという方、
と様々だと思うのですが先日、私の周りではこのような話題が上がりました。
女性はビールを適量飲むことで骨や歯を丈夫にすることができるというもの。
お酒が体に与える影響は良いもの、悪いものと紙一重のような気が致しますが、
数年前にスペインにある大学の研究チームが、
麦を使っているビールは女性の骨密度を上げる手助けをすると発表したのだそう。
どのような研究結果が理由で、このような発表に至ったのかと言いますと、
閉経直前の女性、閉経中の女性を含む健康な女性2000人ほどを対象に、
サプリメントやカフェインの摂取量、アルコールの種類や摂取量、
喫煙の有無などのアンケートに答えてもらった上で、骨密度の検査を行いました。
そして、ビールを飲む習慣がある女性と、
ビールを飲む習慣がない女性やビール以外のお酒を飲んでいる女性たちの
骨密度の結果を比較してみたのです。
結果、ビールを飲む習慣がある女性たちの方が、
飲まない女性たちよりも骨密度の低下が抑えられていたのだそう。
男女問わず、私たちは年齢と共に骨密度が低下します。
女性は閉経を過ぎますと女性ホルモンの分泌量が減少し、
体内のホルモンバラスが変わることが影響し、骨密度の低下を加速させます。
骨密度同様に歯も同じような影響が及ぶため、女性は男性と比べますと
気づかぬうちに骨折してしまっている「いつの間にか骨折」になる方が多く、
歯に対する不安やトラブルを抱える割合も多いのです。
この状況をビールに含まれている植物性のエストロゲンという成分が
食い止めてくれるという仕組みのようです。
植物性エストロゲンという成分は女性ホルモンと似た働きをしてくれるため、
減少した分をビールを楽しみながら補っているのです。
以前、「いつの間にか骨折」に関するお話をさせていただいたのですが、
覚えていらっしゃいますでしょうか。
その時に、レスキューフードとしてお豆腐を紹介しましたが、
お豆腐に含まれているイソフラボンも女性ホルモンと似た働きをしますので、
ビールと同じような効果を得ているわけです。
今回のお話で「ビールは飲まないから関係ないな……」と思われていた方は、
過去記事を読んでいただいて(※リンクあり)、
お豆腐を召し上がって骨と歯の骨密度を底上げしてみてはいかがでしょう。
中にはビールも飲まないし、大豆アレルギーで両方とも口にできない。
という方もいらっしゃいますよね。
幸せのレシピ集では、そのような場合のレスキューフードも
少しずつお話させていただきますのでガッカリせずにいらしてくださいませ。
さて、このようなお話を耳にするとビール好きの男性の方々も期待されるかと思いますが、
植物性エストロゲンが効果を発揮するのは女性ホルモンが優位な女性のみ。
残念ながら男性がビールを飲むことで男性の骨や歯を丈夫にするという効果はないのだそうです。
これまでどおり、体を大切にしながらビールを楽しんでくださいませ。
ただ、女性の皆さんもビールが女性の骨や歯を丈夫にするとはいえ、
アルコールの摂り過ぎは骨密度を低下させるというデータもありますし、
その他の健康を損ねる原因のひとつにもなり得ます。
美味しく楽しく適量を楽しんで下さいませ。
この時にポイントになる点は、この骨や歯を丈夫にする効果が得られるのは、
麦100%のビールのみだということ。
原料にお米やとうもろこしが使われているなどして麦芽が少ないものは期待できないようなのでご注意あれ。
美味しさも健康も同時に手にしたい欲張りさんは、
量よりも質重視で味わって下さいませ。
関連記事: