近道をしようと賑やかな商店街を突き抜けていたときのこと。
シャキッと襟を正したような出で立ちの新鮮野菜が並ぶ八百屋さんに目が留まった。
鮮度を保つ目的か、店主の演出か、本来の意図を確認する術はなかったけれど、
程よく水滴を纏った野菜たちは遠目からも輝いて見えた。
その中でもひと際存在感を放っていたのは「ほうれん草」。
本日のお話コードにさせていただこうと思っているこの「ほうれん草」、
一年中スーパーの野菜コーナーに並んでいるのですが、
寒いこの時季が旬でございます。
自分の旬を分かっているのでしょうね、
お野菜や果物は旬の時期になりますと自分の栄養価をぐぐーんと高めます。
その数値は外目からは分からないけれど、
今こそ食べて、と言わんばかりの高めっぷりは、何ともいじらしいではありませんか。
この時季が旬であるほうれん草も然り。
1年の中で最も栄養価が高くビタミンCは夏の3倍だとも言われております。
ほうれん草にはその他様々な栄養素が詰まっているため、
鉄分補給以外にも、
カロリーの高いお食事が続いた時の体内環境を整える力も抜群です。
体内の余計なものを排出させるよう働いてくれますし、
血圧の上昇を抑えたり、冬の美肌対策にも大活躍。
抗酸化作用もありますので細胞の老化も防いでくれます。
細胞の老化を防ぐことができたり、健康に保つことができると、
がんをはじめとする様々な病気に負けない細胞でいられますので
美容面、健康面の双方で若々しくいられます。
こちらではよく登場するレスキューフードのゴマとの相性もお味、効果の双方の面で言うことなしです。
栄養価がグンと上がるこの時季、
普段よりも少し意識してほうれん草を召し上がってみてはいかがでしょうか。
ただ、ほうれん草といいますと、
中にはほうれん草を食べると体の中でカルシウムとくっついて結石になったり、
カルシウムの吸収を妨げるのでは?と思っている方もいらっしゃるかと。
確かに、ほうれん草に含まれるシュウ酸塩と呼ばれる成分は、そのような性質を持っています。
ですが、ほうれん草を一度に1キロも2キロも食べられませんので、
過剰に気にする必要はないと言われております。
それでも気になるという方は、シュウ酸塩の状態を知っておいてはいかがでしょうか。
このシュウ酸塩は私たちがほうれん草に感じているアクが、その正体です。
ですから、ほうれん草を召し上がる際には、
軽く下茹でしたものを炒めたり、お浸しにしたり、サラダに混ぜ込んだりすることで
シュウ酸塩を取り除くことができます。
そして、ほうれん草を調理する際、召し上がる際の注意点ですが、
長く茹でてしまいますとビタミンCがお湯に出てしまいますので
茹でる際には短時間でお湯から引き上げましょう。
更に、召し上がる際には少量の油分と一緒の方が栄養の吸収率を高めます。
お好みのオイルをちょい足ししてお召し上がりくださいませ。
栄養価も甘みも増しているほうれん草です。
今週は美味しいほうれん草で体内デトックスと細胞メンテナンスをしてみませんか。
今日も美味しい食卓でありますように☆彡
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