2017年もひと月が過ぎましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
同じ時間を過ごしているようでいて、
まだひと月?もうひと月?と、
時間の感じ方というのは人それぞれでございます。
自分の時間を大切に扱うことが出来る人は、
自分以外の人の時間も同じように大切に出来る印象があります。
きっと、自分を通して時の大切さを体感しているからなのでしょうね。
今年も自分の時間を大切に重ねていきたいと思う今日この頃でございます。
さて、本日から2月。
和風月名では「如月(きさらぎ)」と申しますね。
長い年月を経ても尚、私たちのそばにそっと存在し続けている和名ですが、
この如月(きさらぎ)という和風月名の由来は複数の説があります。
その中から有力だと言われているお話と、
如月と書いて「きさらぎ」と読むようになった訳をチラリと覗いてみませんか。
和風月名を通して、普段とは異なる視点からこの季節を堪能してみてくださいませ。
まだまだ寒い日が続いております。
温かいお飲み物片手に、のんびりとお付き合いくださいませ。
旧暦と新暦の違いはあるのですが、
2月と言えば寒さがぶり返すなどして、まだ寒さを感じる季節です。
このような時には、お洋服やインナーをもう一枚着ておこうかしら、
と思うものですが、これは今も昔も同じようでございます。
衣類を重ね着する様子を「衣更着(きぬさらぎ)」という言葉で表現していたものが変化し、
「きさらぎ」と呼ぶようになったと言われております。
人々の生活に馴染んでいる由来ですので有力とされておりますが、
同時に、こちらは俗説だという声もあります。
「衣更着(きぬさらぎ)」という響きが「きさらぎ」に変化したという理由であれば
想像の範疇だと思うのですが、
どうして「きさらぎ」という響きに「如月」という感じが充てられているのか。
そう思うと、もう少しだけ深く覗いてみたくなりませんか。
実は中国では2月の異名を「如月」と書いて「じょげつ」と呼んでいたのだそう。
そして、日本で最も古い歴史の本だと言われている日本書紀の中には
春分のことを「きさらぎ」と表現している箇所があるのです。
現代の私たちが当時のことを想像する時には旧暦と新暦に違いがありますので、
如月(きさらぎ)は今で言う3月辺りを想像する方が近いようです。
ここから、呼び名は日本にあった「きさらぎ」という呼び方を、
表記は中国の「如月」という漢字を取り、
和名月の「如月(きさらぎ)」が誕生したと言われております。
人々の生活に密着して生まれた和風月名、
言葉の響きと表記を選んで組み合わせて生まれた和風月名、
皆さんはどちらがお好みでしょうか。
私たちにとっては既に在って当たり前の空気のような和風月名ですが、
「如月」という和風月名からは、昨日までの「睦月」とはまた違った世界を覗くことができたのではないでしょうか。
カレンダーに「如月」の文字を見つけられましたら、
あなたの思う真相を想像して楽しんでみてくださいませ。
2月も皆さんと、皆さんの大切な方々にとって良き日々でありますように☆彡
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