ヘアサロンでカウンセリングを受けながらお茶をいただいていた時のこと。
普段は飲みものにチョコレートや、やや甘めのクッキーが添えられていたのだけれど
その日は、チョコレート、クッキー、ナッツ&ドライフルーツの3種類から選べるようになっていた。
最近は美容に気遣う方が多いようで甘いものには手を付けない方や、
普段は甘いものを口にしないけれどヘアサロンでは特別とおっしゃる方など様々なのだという。
私は余程のことがない限り、「○○はどんな時も食べてはダメ」というような極端なルールを自分に課すことはないので、
世の女性たちのストイックさを少し垣間見たような気がして脱帽した。
私は大好きなイチジクのドライフルーツにつられてナッツやドライフルーツをご馳走になりつつ、
選ぶ楽しみや、リラックスして過ごしてもらうための
ささやかなおもてなしなのだと言うオーナーの話に聞き入った。
幸せのレシピ集内にもよく登場するナッツですが、
春先の揺らぎ肌を内側からサポートして安定させるレスキューフードでもあります。
お肌が乾燥すると化粧水や乳液、クリームなどを買い替えようとしてしまいますが、
外側からのケアだけに頼るだけでは思うようにお肌を整えられなくなるものです。
と言いますのは、皆さんも一度は見聞きされたことがあると思うのですが、
お肌の水分量を保つ役割を果たしてくれているものの中に細胞間脂質というものがあります。
読んで字のごとくなのですが、
細胞間脂質は角質層の細胞と細胞の間にある油分のことです。
スキンケアアイテムを使う際に化粧水で水分を補給したら、
その水分が飛んでしまわないように乳液やクリーム、オイルなどで蓋をすると思うのですが、
これがお肌の奥でも行われています。
このお肌の奥の水分を保つ役割を100としたとき、
細胞間脂質はそのうちの80%を担ってくれています。
細胞間脂質が不足すれば役割を担えませんから、
お肌の水分量が減り、乾燥し、乾燥がシミやシワといった次のトラブルを引き起こします。
この細胞間脂質が十分であれば、外側からのケアも十分にお肌の奥まで届きますし、
あれも、これも塗らずともお肌本来の力である程度カバーできるようにもなります。
このようなお肌のコンディションを維持するためには細胞間脂質を安定させる必要があります。
細胞間脂質を作っている成分は必須脂肪酸です。
オメガ3、オメガ6、オメガ9という言葉で知っている方もいらっしゃるかと思います。
必須脂肪酸の多くは、体内では作ることができないので食品から摂らなくてはいけない成分です。
今回は『お肌視点』でお話させていただいておりますが、
必須脂肪酸は私たちの健康の土台とも繋がる要チェックポイントです。
※必須脂肪酸のことをもう少し知ってみたい方は下記のリンクから過去記事をどうぞ。
奮発して化粧水を買い変えてみたけれどお肌の乾燥が思うように改善されないと言う方は、
必須脂肪酸の摂取量が少なく、細胞間脂質が不安定なのかもしれません。
魚介類に含まれているDHAは足りていますか?
アーモンドやクルミを召し上がる機会はありますか?
これらの食材は必須脂肪酸の中でも私たちに不足しがちであるオメガ3を豊富に含んでいますので、意識されてみてはいかがでしょうか。
オメガ3は一時期、手に入れることが困難だった
エゴマ油や亜麻仁油にも豊富に含まれていますので取り入れやすいものを使って補ってみてはいかがでしょうか。
アーモンドやクルミは素焼きのもの(塩分不使用)を選ぶようにすると、
塩分の過剰摂取を防ぐことができます。
そして、ナッツ類は栄養バランスを整えるだけではなく、
ストレスを緩和する効果もありますので、災害時の非常食としても優秀です。
アンチエイジングから健康の土台づくり、ストレス緩和から災害時の非常食まで幅広く活躍するナッツで、春先の揺らぎ肌を健やかに保ってみませんか?
関連記事: