風が冷たい日もありますが、春ならではの話題も増え、季節につられて気持ちも弾みますね。
3月のことを和風月名では「弥生(やよい)」、英語では「マーチ(March)」と申しますね。
今回も和風月名をきっかけに、普段はあまり覗くことない世界をちらりと旅してみませんか?
本日もワタクシ柊希がナビゲートいたします。
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3月は誰もが知っている「弥生」と呼ばれる月ですが、
日本ではこの時季になると草木が芽吹き、生い茂りはじめますよね。
先人たちはこの様子や景色を「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」という言葉で記しました。
ただ、会話などで口にするには少々長いと思いませんか。
先人たちもそう感じたかどうかは定かではありませんが、
「弥」には、ますます、いよいよ、という意味が、
「生」には、生えるといった意味が含まれていることもあり、
「弥や生ひ(いやおひ)」と短縮され、
更に「弥生(やよい)」と呼ばれるようになったと言われています。
皆さんも薄々お気づきかとは思いますが、
先人たちは自然と共存することが上手だったように感じます。
私たちも“自然と共存する”というフレーズを見聞きしますが、
先人たちはそのようなことを敢えて言わずとも、
“自然”に寄り添い、“自然”を感じ取ることを通して共存していたのでしょうね。
弥生(弥生)の他にも3月は桜月(さくらづき)、花月(はなづき)と記されることもあり、
和風月名を見るだけでも春の華やかな空気を感じることができます。
一方、英語の「マーチ(March)」から国外ではどうだったのかを見てみますと、
こちらは当時の時代背景が色濃く表れています。
古代ローマ暦では新年は3月から始まっていました。
戦いが多い時代でもありましたから、年が明けると直ぐに軍事関係の物事が動き出していました。
このような時代背景から3月は、
古代ローマで農耕と戦争をを司る神様マルス(Mars)を称える月となり
マーチ(March)と呼ぶようになったのだそう。
もし、日本でも戦国時代に和風月名を付けていたら、
今ある穏やかな月名のような名に触れられていたのだろうかと思ったりも致します。
このマルスという神様は、ギリシャ神話ではアレス(アレースとも)と同一視されています。
ローマ神話とギリシャ神話ではこのように、「同一視」というケースがよく登場します。
何だか、ゴチャゴチャしているなと思われたこと、ありませんか?
この機会に、どうしてゴチャゴチャしてしまうのか。
今回は神話はそっと横におきまして、ここを簡単にスッキリさせてみませんか?
ギリシャにはギリシャ神話が、ローマにはローマ神話があったのですが、
ある時、ギリシャ神話が翻訳され、ローマに入ってきました。
ローマ人は自国で慣れ親しまれている神様たちを
ギリシャ神話の神様たちに当てはめて読むようになりました。
この時、もとから在ったギリシャ神話とローマ神話が混ざり合ったと言われています。
似たようなお話で主人公の名前が違っていたり、
お話は違うというのに同じ神様だという説明があったりしますが、
当時の人々が混ぜてしまっているので、ある意味ゴチャゴチャに感じて当たり前なのです。
最初からそういうものだと思って見ると何だかスッキリしませんか。
今回もお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
今日から3月ですね。
また気持ち新たに一歩ずつ前進しましょうか。
私たちの日々の中にもゴチャゴチャしていると感じるようなことが起こることがありますが、
のんびりペースの一歩も、駆け足の一歩も、動けない時も、
時々立ち止まって辺りを見回すことも、全て一歩だと思うのです。
マイペースで大丈夫、3月も深呼吸して笑顔でまいりましょうね。
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