ワタクシ、子どもを子ども扱いしないというスタイルで過ごしております。
ですから、友人の子どもたちのことは、愛情を込めて小さなオトモダチと呼んでおります。
そのような想いは、何となく相手にも伝わるものなのでしょうね。
小さなオトモダチと私との関係性の中には、
子どもと大人の間に芽生える相手への思いやりとは少し異なるものがあり、
いい意味で、程よい緊張感のようなものもあるような気がいたします。
時にママ(友人)の目を盗んでの摘み食いを企てる戦友でもあるため、
友人は「困る」と申したりもするのですが、
ママ(友人)のあのリアクションは、私たちに対する愛情なのだと、
小さなお友達とコソコソ話をしております。
それはさておき、本日の本題でございます。
ある日、その小さなオトモダチが遊びにきたのです。
久しぶりの再会となると最初の数十分は照れて猫を被りまくるのもいつものお約束でございます。
徐々にギアを上げてきたオトモダチが言いました。
「柊希ちゃん、ビビデバビデブーって何?」
そう言ってお友達は、「サラガドゥーラ♪メチカブーラ♪ビビデバビデブー♪」と陽気に歌い始めました。
そう、ディズニーのシンデレラに登場する挿入歌です。
魔法使いのお婆さんが、この言葉を解き放つとカボチャが馬車になったり、
シンデレラには素敵なドレスを纏わせることもできる、魔法の言葉です。
お婆さん曰く、
例え魔法を信じていなくても、この言葉を使えば願いごとが叶うのだとか。(ある意味最強です)
※よろしければ、こちらでご視聴下さいませ。音が出ますので環境にはご注意ください。
私は答えました。
「シンデレラの挿入歌、いや、シンデレラに出てくる魔法の呪文でしょ」と。
すると、「違うの、ビビデバビデブー♪ってなあに?ビビデバビデブー♪」
知りませんよ、ビビデバビデブー♪の正体何ぞ。
それよりも、冒頭のサラガドゥーラ♪は何故スルーするのだろう?そこはいいの?
と心の中で突っ込んでいると、
「いつもみたいに、シュッシュッ(スマートフォンやタブレット検索の手真似)ってやってよ」
「えー、今ー?後じゃだめ?」
というやり取りが数回続いたところで、
オトモダチの「お願いします」の声をいただきました。
おぉ、いつの間にか敬語を使えるようになっているではないか。
と、妙な所に感動した私はスマートフォンを取り出しシュッシュッと始めました。
結果としては、言葉そのものに意味はなく、
どこからどう調べても「魔法の呪文」以外の何ものでもなかったのです。
この言葉を思いついた作者はすごいと思いながら結果を報告したのですが、
小さなオトモダチは腑に落ちないご様子でした。
困った私は、
「呪文の意味がバレてしまったら魔法を簡単に盗まれてしまうでしょ。
だから、すぐには調べられないようにしてあるんじゃないかしら。」
と言ってみたのですが、「そうなのかな……」と考え込むオトモダチ。
それならばと、オトモダチに向かって
「サラガドゥーラ♪メチカブーラ♪ビビデバビデブー♪」と呪文をかけてみたのです。
すると、何だか吹っ切れたかのような顔で「そうかも!」と言うではありませんか。
魔法使いのお婆さんが言っていた
「魔法を信じていなくてもこの言葉を使えば願いごとが叶う」というのは、
あながち間違いではないのかもしれません。
ご機嫌斜めのお子さんに向かって、
ちょっぴり調子の出ないご自分に向かって、
こっそり「ビビデバビデブー♪」はいかがでしょうか。