本日5月31日は世界禁煙デーのようですね。
私はタバコを吸わないので生活をしていて困ることはないのですが、
タバコを吸う友人、知人たちの話を聞いていると、
分煙化、禁煙化が進みタバコを吸える場所が限られてきたため、
つい、吸える場所を探してしまうのだとか。
私が感じている以上に「吸える場所」は限られてきているのでしょうね。
そもそも、百害あって一利なしと言われるタバコが世の中に生まれたのか。
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
もともとタバコは、アメリカ大陸の先住民が
宗教的な儀式のときに使うアイテムのひとつだったのだそう。
また、宗教的な儀式以外に悪霊を祓う為にも用いていたといいます。
この儀式アイテムがどのようにして世界中に広まったのか。
これはコロンブスがアメリカ大陸からヨーロッパへ持ち帰ったことがきっかけのようです。
当初は、様々な病状を和らげる万能薬として、
限られた人たちしか使うことは出来なかったようなのですが、
疲れや痛みを和らげる効果を求める一般庶民に少しずつ広がり、
次第に万能薬から嗜好品へと扱い方が変化したようです。
日本には、鉄砲やキリスト教などと一緒に持ち込まれ、
次第に多くの人たちがキセルを使って吸うようになります。
浮世絵などにも描かれているように、
粋なアイテムとしての顔もあったのかもしれません。
そのタバコですが、タバコの健康被害が解明されたのは現代に入ってからのこと。
しかし、当時、既にタバコには手を出さない方が良いとった医師がいたといいます。
彼は、ある本にこのように記していました。
タバコは吸い出すと習慣になり、やめられなくなるだけでなく、
吸い続けると病気になってしまうし、
タバコ代もかかるから吸わない方が良い、と。
いつの時代も先見の明をもった方はいるものですね。
それから時代を経てもタバコが世の中から無くなることはなかったわけなのですが、
タバコには戦争との繋がりもあったのです。
日本の時代背景を垣間見ることができる興味深いエピソードなのですが、
そのお話は、また機会がありましたときにでも……。
歴史上では万能薬の顔も持っていたタバコではありますが、
タバコを楽しまれている方は、
体も労わりつつ程よいお付き合いをお楽しみ下さいませ。