雨の日、ご自分の傘の扱い方に意識を向けられることはありますでしょうか。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、
外出時に他人の傘先がお子さんの顔の近くに迫ってきてヒヤッとした
という経験をされた方も少なくないかと思います。
気を付けているつもりでも、うっかり人様の迷惑になるような扱いや
危険を伴う扱いになってしまっていることもあります。
雨の日が増える前に、簡単にセルフチェックをしておきませんか。
|傘を開くとき
ワンタッチで開くことができる傘は便利なのですが、利用する際に注意が必要な機能です。時々、雨に濡れないように傘先を空へ向けた状態で開いている方がいらっしゃいますが、すれ違う人の身長によっては顔付近に傘の親骨の先端が近づいたり、お洋服を傷付けたりといった状況を招くこともあります。また、雨に濡れている状態の傘は、水滴を周りに飛び散らせることも。傘を開く際には人が周りにいないか確認した後に、傘先を斜め下に向けて開くようにしましょう。
|傘を閉じるとき
つい、自分の体の横の大きなスペースで傘を閉じたくなりますが、これは傘先が人に向いてしまいます。傘を差している状態をキープしつつ少しだけ傘をすぼめ、下に向けて閉じましょう。親骨の先端から雨のしずくが滴り落ちて自分が少し濡れてしまうこともありますが、人が多い場所では安全第一が一番ですね。
|水滴はどのようにしてとる?
傘をクルクルっと勢いをつけて回したり、勢いよく開閉を繰り返すなどすれば水滴をきれいに飛ばすことができますが、思っている以上に遠くまで滴を飛ばしてしまいます。じれったい感じも無きにしも非ずではありますが、水滴は傘を閉じた後に親骨の先端をまとめて握り傘の先端を下に向け、ラーメンの面の湯きりをするようなイメージで数回振ってきりましょう。
|傘の持ち歩き方
傘の持ち歩きで注意しなくてはいけない点は、傘先を下に向け、人に傘先が向かないようにすることと、濡れた傘が他人に触れて不快な思いをさせてしまわないことではないかと思います。誰もが頭では理解していることではありますが、気付かぬうちに周りに迷惑をかけているのも、この2つではないでしょうか。
よく見かけるのは、傘を地面と水平方向に持った状態で、階段を上り下りしていたり、駅のホームに立っていたりする方や、そのような状態で大きく腕を振って歩いてしまっている方。傘を小脇に抱えてスマートフォンや本に夢中になっている方。毎日持ち歩いていないからこそ、知らぬ間に持ちやすさを重視してしまうことがありますので、傘を持っている日は、普段よりも意識してみると良いのではないでしょうか。また、込み合う電車やバスの中で他人の濡れた傘で衣類を濡らされてしまうのは、あまり気分の良いものではありません。混雑時はできるだけ、体の正面で傘を持ち周り人が濡れないような配慮をするか、濡れた傘を収納する傘カバーなどを利用しましょう。
雨の日のことですもの。
ある程度のことは、お互い様。
とは言え、傘の扱い方には人柄が現れているような気が致します。
気配りが見えたなら、
憂鬱な雨の日も少しだけ気分が軽くなるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
傘を持っているときのセルフチェックのきっかけになれたのなら幸いです。