冷蔵庫の中身がスッキリしてきたこともあり、スキマ時間を利用して冷蔵庫内のお掃除をすることにした。
大掛かりなものではなく、消費期限や賞味期限を取り出しついでに確認し、
中をひと拭きし、飲み物などを補充しておく程度のことなのだけれども、
このような単純作業が程よい気分転換になることがある。
いくつかの辛味調味料の期限を確認していたときのこと、
ふと、ある時の食事の席で、その道の専門家の方に教えていただいた、味覚と脳の関係に関する話を思い出した。
以前、エモーショナルイーティングのお話や、無性に食べたくなるものから、今の自分に不足している栄養素を知ることができる、というお話をさせていただいたことがあります。
※ご興味ある方は、下記の関連記事をどうぞ。
今回は、無性に辛いものを食べたくなったときに体内で何が起きているのか。
そのようなお話を、できるだけ簡単にサクッと、と思っております。
そう言えば、無性に辛い物を欲することがあるという方、
周りでそのような発言を耳にすることがある方、
どういうことが起きているの?と思われた方、
お時間がありましたら、ちらり、覗いていってくださいませ。
私たちの身体は、置かれている状態によって、その時々に必要な栄養素を摂取したくなるような機能が備わっております。
無性に辛いものを欲する時、身体は何かしらのストレスを感じている状態の可能性があるのだそう。
私たちは、ストレスが溜まってくると、好きなことや楽しいことをしてストレスを発散させようとしますが、
これは、身体がストレスと言う嫌な刺激を、好きなことや、楽しいこといった楽しい刺激で塗り替えようとしているのだそう。
ただ、好きなことをする時間を思うように確保できない場合、人は手っ取り早く味覚を使って食事でストレスを発散しようとすることがあるといいます。
もちろん、辛いものを美味しくいただいて、ストレスが発散できれば問題ないのですが、時々、欲する辛味の度合いがエスカレートしていく方を見かけませんか?
私がこのお話を初めて伺ったとき、同席していた方の中に辛いものが大好きだという方がおりました。
ただ、その方の好きな辛さの度合いが激辛というようなレベルではなく、
周りが少し心配してしまうレベルの辛さを欲しており、
更に、お会いする度に、その辛さレベルが上がっていたため、このような話題となりました。
人は、辛いものを食べると、まずは脳を興奮させるアドレナリンが分泌されます。
次にその興奮を鎮静させるためにエンドルフィンというリラックス物質が分泌されます。
そして、辛さによって得られる興奮と、それを鎮めた時に感じられるリラックス間の揺らぎを心地良く感じるようになるのだそう。
ただ、いつかは、その辛さに慣れてしまい当初のような興奮とリラックス感は得られなくなります。
そうしますと、アドレナリンとエンドルフィンを出すために、もっと辛いものを食べて強い刺激を感じようとするのだそう。
無性に辛いものを食べたくなったときや、以前よりも辛さレベルを上げたくなってきているときは、ライフスタイルを少し振り返ってみてはいかがでしょうか。
辛いものを食べることにはメリットもあり、悪いことではありませんので、ほどほどに、美味しくいただいて、
辛いもの以外でのストレス発散や現状を見直してみることにも目を向けてみてくださいませ。
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