ドイツを大好きな友人が、今年はオクトーバーフェストに行けなくて残念だとぼやいていた。
もう、オクトーバーフェストの時季なのかとカレンダーへ視線を落とし、
今年のカレンダーの残りを見て見ぬふりをした。
私は1度だけ雰囲気を味わいにオクトーバーフェストに行ったことがあるのだけれど、
世界最大規模のビール祭りと呼ばれているだけあって、
その人の多さと、消費されるビールの多さに驚いた。
日本でもオクトーバーフェストが日本各地で開催されており、
今年(2017)は、9/10までは東京の日比谷公園で、
9/29~10/9までは東京のお台場で開催される。
日本だけではなく、今では世界中に知られているビール祭りなのだけれど、
初めからビールのお祭りだったわけではない。
今回は、オクトーバーフェストの始まりのお話をサックリ少しだけ、と思っております。
オクトーバーフェストの本来の姿にご興味ありましたら、
少しだけ、柊希の脳内整理にお付き合いくださいませ。
現在、世界中の方に知られているオクトーバーフェストの始まりは、
1810年だと言われております。
どうして、このお祭りをオクトーバーフェスト(10月祭)と呼ぶようになったのかと言いますと、
当時、バイエルン王子であったルードヴィヒ1世と王女テレーゼの結婚のお祝いが10月であったこと。
更に、ルードヴィヒ1世が古代オリンピックのような、
スポーツ大会スタイルでのお祭りを開きたいと提案し、
これが開催されたのも同じく10月だったことがきっかけとなっております。
そして、このルードヴィヒ1世が始めた古代オリンピックのようなスポーツ大会が、
現在、私たちが楽しんでいる近代オリンピックの原型だと言われております。
しかし、ヨーロッパの10月と言えば寒さを感じる頃でもあり、
現在のオクトーバーフェストは、
毎年9月に始まり10月に終わるようなスケジュールで開催されています。
日本では6月にも開催されているお祭りなのですが、
こちらは、ルードヴィヒ1世のオクトーバーフェストよりも歴史の古い
新しいビールの醸造シーズンの幕開けを祝うビール祭りが
ドイツのバイエルン州で6月頃に開かれていることと関係しているように思います。
オクトーバーフェストは、家族や友人、仕事仲間など、
幅広い人たちと楽しむことができるため、とても人気の高いお祭りです。
巨大テント内に作られたビアホールがあっという間に人で埋め尽くされるものですから、
座席取りのために、開場前の早朝から並ぶ人もおります。
日本で言うところのお花見の場所取り、お花見宴に似ているかもしれませんね。
結婚のお祝いという背景があるため、
もともと結婚のお祝いだったこともあり、
オクトーバーフェストはパレードで幕を開けます。
ビールと共にソーセージやチキンなどのお料理を堪能しながら、
お喋りに花を咲かせます。
子どもたちは移動遊園地や屋台を楽しむこともできますので、
大人も子どもも楽しみにしているお祭りです。
オクトーバーフェストに足を運んでみるも良し、
タイミングが合わない方はご自宅で、
普段よりもちょっぴりスペシャルなビールやお料理を楽しむもよし。
9月も、ふわっと笑顔がこぼれる時間をお過ごしくださいませ。
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