国内外の食品や調味料、お酒などを幅広く扱っているお店に、ふらり立ち寄った。
調味料とワインをカゴに入れ、鮮やかなパッケージが目を惹くスイーツコーナーへと向かう。
外国もののスイーツコーナーへ向かっておきながら勝手なのだけれど、甘すぎない程よい甘さを感じられる何かはないかしら、と陳列棚を端から目で追った。
この程よい甘さ加減は日本人の繊細な味覚と技術によって成り立つ味のように思う。
外国では甘いものは分かりやすいくらいに甘く、甘くないものは分かりやすいくらいに甘くない、というものが多い。
YES、NOがハッキリしている国民性は、味にも少なからず影響しているのかもしれない。
海外暮らしをしていたとき、日本から送ってもらった絶妙な甘さが素晴らしいスイーツを知人にお出ししたことがある。
日本のお菓子は、甘いのか、甘くないのか、よく分からない味なのねと言われ、味覚の繊細さは日本人の宝と言っても過言ではない、と思った。
そのようなことを思い出しながら陳列棚を眺めていて手が伸びたのはマシュマロだった。
そのまま食べても、BBQの時に炙って食べても美味しいけれど、マシュマロと牛乳をお鍋に入れて中火で温めながらマシュマロを溶かし、泡立て器でシャカシャカと泡立てて、粗熱を取ったものを冷やし固めるだけのマシュマロムースもいい。
サッパリ目を好むか濃い目を好むかで分量は調節すれば良いのだけれど、私はマシュマロ100gに対して牛乳を50mlほど使っている。
よく見かけるレシピは250ml~300mlだろうか。
私は、ふわふわよりも、しっかり目でリッチな食感に仕上げたいため、牛乳の代わりに生クリームを使い、この時季は、裏ごしした南瓜とクリームチーズも加えて秋を味わうのも気に入っている。
そう言えば、このようなレシピを目にした時、「250ml(ミリリットル)」や「250cc(シーシー)」という表記を目にし、自宅で使っている計量カップと表記が異なっており躊躇することはないだろうか。
ml(ミリリットル)は、1000分の1リットルで、1キログラム=1リットルという水の体積をもとに作られた、体積から液体の量を表現した単位。
一方、のcc(シーシー)は、キュービックセンチメートルの略で、一辺が1cmの立方体の体積をもとに作られた、空間から液体の量を表現した単位で、表現方法は異なるけれど、液体の量は全く同じなのである。
手書きの場合、人によっては数字なのか単位なのか判断できないようなcc(シーシー)を書く方もいるため、正式な書面に使用される単位はml(ミリリットル)が多いのだとか。
書き記す際にはml(ミリリットル)を使用した方が情報を正しく伝えることができ、情報を確認する際にはml(ミリリットル)もcc(シーシー)も同じ。
と覚えておくと躊躇することもなくなるのではないだろうか。
レシピや食品、飲料に記載されている単位を目にした際には、ちらり、思い出していただけましたら幸いです。
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