コンビニの駐車場で車にもたれかかり、気持ち悪いと半泣きになっている子どもがおりました。
私も、子どもの頃は必ずと言っていい程、車酔いしていたため、
ドライブや旅行、遠足などの移動で長時間、乗り物に揺られなくてはいけない時は、
できるだけ早く眠ってしまおう、と思っておりました。
行楽シーズンに突入していることもありますし、
今回は乗り物酔いに関するお話を少し、と思っております。
お時間がありましたら、柊希にお付き合いいただけましたら幸いです。
乗り物酔いの原因も詳しく見ていくと様々ですが、
大きな原因は、乗り物によって体が揺さぶられ、
その揺れが、耳の奥にある三半規管を刺激し、
自律神経や平行感覚が乱れることにあります。
ただ、子どもの頃の乗り物酔いが大人になって一時は治っていたのだけれど
再び乗り物酔いをするようになった、乗り物酔いをするときと、しないときがある。
というような方もいらっしゃるかと思います。
この場合は、日頃の寝不足やストレス、飲みすぎや食べ過ぎなどによる消化不良や胃腸の疲れ、
肩こりや姿勢の悪さ、体を締め付けるような服装などからくる血行不良といった、
日頃からのコンディションや前日の体ダメージが原因であることも。
ご自身のコンディションと車酔いが繋がるようであれば、
ご自分の日々のコンディションを見直して見ることも、
乗り物酔いを緩和、改善に繋がるかと思います。
乗り物酔いと言われる症状は、吐き気や頭痛、冷や汗などがありますが、
どの症状も本人にとっては辛いもの。
乗り物酔いの薬を予め服用しておくことも予防ではありますが、
お薬を飲むこと、お子さんに飲ませることを躊躇うこともあるものです。
そのような、時には身近な食品を使ったり、ツボを刺激するなどしてみませんか。
まずは梅干し。
好き嫌いが分かれるところではありますが、やはり梅干しはレスキューフードです。
そのままの梅干しでも良いのですが、
持ち歩きやすく、コンビニなどで簡単に手に入る、カリカリ梅や干し梅でも、
乗り物酔いを緩和させることができます。
これは、梅が持つ喉の詰まりや吐き気を和らげたり、
二日酔いや喉を潤したり、消化を助ける効果が働いてくれます。
私は、眠ってしまうか、梅干しに頼ることがほとんどですが、
最近、チューブのおろし生姜も心強いアイテムになるのだと知る機会がありました。
生姜は吐き気止めに使われることがありますが、この生姜の特徴を利用します。
コンビニやスーパーなどで手に入るチューブに入った生姜ペーストを使います。
これをペットボトルの飲み物に入れて軽く振り、飲むだけ。
注意する点は、カフェインを含む飲み物や炭酸飲料にいれてしまいますと
胃への刺激と負担が大きいので、できるだけシンプルな飲み物にプラスすること。なのだそう。
梅干しも生姜も苦手だという方は、
乗り物酔いに効くと言われているツボを覚えておいてはいかがでしょう。
このツボは、以前、神経を休めるためのリラックススイッチとしてご紹介したこともありますが、
乗り物酔いは、酔ってしまうのではという不安がありますと、
酔いやすくなるそうなので「大丈夫」と思いながら気分をリラックスすることにも
効果があると言われています。
まずひとつ目は、労宮(ろうきゅう)と言って、手のひらの真ん中辺りにあります。
乗り物酔いをしていなくても押すと気持ちが良い場所で、
私たちのリラックススイッチですので、
時々、ぎゅーっと押してみてはいかがでしょう。
ふたつ目は、手首のシワから腕側へ向かうように、もう片方の手の指を3本乗せます。
指の2本目から3本目あたりの中央(筋と筋の間)にある
内関(ないかん)というツボを、ぎゅーっと強めに押します。
これを3分程、ゆったりとした呼吸で押してみてくださいませ。
気持ち良さとリラックス感に加えてツボに集中するからでしょうか、
気付けば乗り物酔いをしている自分を忘れており、酔いが治まっています。
「お出かけは、万全を期して」が一番ですが、
乗り物酔いのピンチに陥った際には、チラリ思い出していただけましたら幸いです。
関連記事: