幸せのレシピ集では毎月、
その月にお誕生日を迎えるレディーの皆さんをお祝いする気持ちを込めまして
お誕生日月に関連するお話をさせていただいております。
2回目のお祝いとなる今年は、『誕生色』というものをご紹介させていただいております。
誕生色の誕生に関しましては何度か触れさせていただきましたので
今回は割愛させていただきます。
『色』と一口に申しましても様々です。
例えば、毎年、巷に溢れる流行色と呼ばれる色がありますが、
これは、国際流行委員会が、世の中の経済状況や国際情勢などを分析し、
2年ほど先の色を決めております。
一方、伝統色と呼ばれる色は、各国の歴史を感じさせる味わい深い色が多く、
お国柄が表れた素敵な色が目立ちます。
日本に在る伝統色には他国にはあまり見られないような繊細さや鮮やかさがあります。
そして、名付けられた色名は味わい深い素敵な景色を言葉で切り取ったかのようなのです。
声にできるわけではないけれど、
色は世界中の人々と交わすことができる言葉のようなものなのかもしれませんね。
お誕生日月の方も、そうでない方も、
この機会に、今の季節に優しく寄り添う和色の世界を
覗いてみてはいかがでしょうか。
10月の誕生色の和名は「想紫苑(おもわれしおん)」色と言いまして、
紫色の中に淡い青の滴を落として優しく掻き混ぜたあとに生まれたような、
ほんのりと青みがかった紫色をしています。
紫苑(しおん)は、秋に咲く花でキク科の可愛らしい小花の名です。
細い茎の先の紫苑(しおん)が秋風に揺れる姿は、移り行く季節を感じさせてくれます。
初めは淡い紫色をしているのですが秋の深まりに足並みを揃えるかのように、
徐々に、その色を濃くしていきます。
そして、想紫苑(おもわれしおん)色は、平安時代から親しまれていた色のひとつで、
紫苑(しおん)は、大切な人を想う花として大切に扱われてきました。
この辺りから色名が付けられたのではないかと思います。
紫苑(しおん)意外にも桔梗の色と表現されることも多い色なのですが、
この、淡い色から濃い色の幅、表情の豊かな色を思うと、
想紫苑(おもわれしおん)色は、女性が持っている可愛らしさや美しさ、
強さやしなやかさ、その全てを内包しているようにも感じます。
今日のあなたは、どの辺りの色で過ごされているのでしょうか。
ここへ足を運んでくださっている10月生まれのレディーの皆さん、
お誕生日おめでとうございます。
10月生まれの皆さんは、平安時代からある、雅な紫苑色がある季節に生まれたのですね。
今年もお祝いの言葉を贈らせていただける機会を嬉しく思います。
新しい1年も、本当のあなたを、思いっきり楽しみながら日々を重ねてくださいませ。
あなたの日々がカラフルに輝く1年になりますように☆彡
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