Happy Halloween!
既にハロウィンパーティーを終えた方々も多いかと思うのですが、
今年もやってきましたね、ハロウィン。
今年の我が家は少々慌ただしくしていることもあり、
小さなハロウィンインテリアをお手入れも兼ねて引っ張り出して、
カボチャを味わうのみになりそうです。
先日、テレビに映し出された日本のハロウィンの様子を
紅茶を口に運びつつ、ぼんやりと眺めていたのですけれど、
ふと、これは日本らしいハロウィンの画になっているのではないかしら、と思ったのです。
本来のハロウィンは、皆さんもご存知のとおり、
日本で言うところのお盆、悪霊除け、収穫を祝い豊穣を祈るといった意味合いがありますが、
日本では大勢で楽しむイベントという印象が強いように思います。
外国であれば仮装するのは小さな子どもたちのお役目なのですが、
日本では、小さな子どもから大人まで様々な仮装を楽しみ、街中を練り歩く姿も見られます。
その、街中を楽しそうに練り歩く様子がテレビに映し出されていたのですけれど、
私には、その映像が現代版百鬼夜行のように見えてしまいまして、
お国柄と言うのか、血というのか、そのような類のものは私たちの無意識のもと、
こうして現れるものなのかもしれないと思いつつ眺めておりました。
もちろん、様々な仮装姿で練り歩く映像を見て百鬼夜行を想像してしまう私も例に漏れずといったところなのですが。
さて、幸せのレシピ集では毎年少しずつ、
ハロウィンにちなんだお話をさせていただいているのですが、
今回は、トリックオアトリート(お菓子をくれないとイタズラしちゃうよ)、
この言葉を覗いてみましょうか。
単語だけを見てみますと、お菓子を表す言葉は入っていないのに、
どうして「お菓子をくれないとイタズラしちゃうよ」と意訳されているのか。
これは、トリートという言葉が持っている様々な意味のなかにある「おもてなしをする」という意味から発展した意訳です。
ハロウィンは、日本で言うところのお盆に似た意味合いがありますので、
ご先祖様たちの霊をお迎えする日なのですが、
この世とあの世が繋がることから、悪霊たちもこの世にやってくる日とされています。
もし、ご先祖様たちの霊と一緒に悪霊が自宅にやってきて災いをもたらしたら一大事。
ですから、万が一、悪霊がやってきたとしても、丁寧におもてなしをすれば、
災いを招くことなく、満足してあの世にお帰りいただけるのではないか。
そのような考えを表しているのがハロウィンの様子です。
もし突然、仮装した小さな子どもたちが、 トリックオアトリートと言ってきた時には、
「Happy Halloween!」と言って丁寧におもてなし(お菓子)をしてあげてくださいませ。
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