食後の飲み物を尋ねられて久しぶりにミントティーをいただいてみることにした。
ティーポットの中で揺れる柔らかいグリーン色をしたミントの葉を眺めていたら、
実家の父が、庭で栽培していたミントを摘んで淹れてくれていたペパーミントティーを思い出した。
やはり、誰かに淹れてもらう一杯というのは、自分で淹れる以上の美味しさがある。
ペパーミントは、ハーブの中でも安全性が高いと言われているもので、
老若男女問わず味わうことができるハーブ。
と言われることが多いのだけれども、
妊娠中の方や産後の方、小さなお子さんは注意が必要なので該当する方は、ご注意を。
ハーブティーとしてのペパーミントの主な効能は、
胃腸の調子を整えて消化を促進。
不安やストレス、緊張感やイライラなどに対する鎮静作用。
頭痛、生理痛、喉の痛み、歯痛などに対する鎮痛作用。
抗菌作用、炎症を抑える効果、体内デトックスなどが挙げられます。
効能を見聞きしただけでは、いまひとつ把握し難いと思いますので、
私たちの日常生活に当てはめて見てみましょうか。
ペパーミントには、消化を助ける成分や、消化器官の炎症を抑える成分が含まれています。
これは、食べ過ぎや飲みすぎによって炎症を起こしてしまった胃腸からくる
胃もたれや腹痛などを緩和させ、
身体を正常に戻しながら消化を手助けして、胃腸への負担を和らげてくれます。
もし、食後にペパーミントティーを飲むことができるレストランだったならば、
お店の方がハーブに関する知識があるのかもしれません。
そして、ペパーミントにはお腹周りの筋肉の緊張を緩める作用があります。
これは、女性に多いと言われているお腹の張りや、
ガスが溜まってお腹がゴロゴロ鳴ったり、痛くなる、といった状態を正常に戻すことに繋がります。
私たちは、食事をしたり、息を吸ったり、会話をしたりしながら空気を飲み込んでいます。
飲み込んだ空気はゲップとして口から出たりするのですが、
出せなかった空気は腸内でガスになります。
飲み込んだ空気が少なければ、お腹が張るほどのガスの量にはならないようなのですが、
不安やストレス、緊張感やイライラなどを感じているときは、空気をたくさん飲み込むのだそう。
また、身体が冷えている人は血の巡りが悪く胃腸の動きも悪いため、
ガスが増えやすい傾向にあると言われています。
このような時、ガスを消してしまうお薬に頼るのも手なのですが、
温かいペパーミントティーをゆっくりと味わうこことで、
胃腸の機能が戻り、筋肉が解れてリラックスでき、血の巡りも良くなり、
体内のガスを無理なく出すことができると言われています。
ペパーミントティーは、手軽に飲めるティーバッグタイプのもの、
レモングラスなどの他のハーブやフルーツなどと合わせて飲みやすくしたブレンドタイプのものなど種類も豊富で、お砂糖やオリゴ糖、ハチミツなども合います。
こってりとしたお食事の後や食べ過ぎた夜などは、
お口の中をスッキリさせて、胃腸を労わり整えるだけでなく、
リラックス効果や鎮痛効果、デトックスも含め、身体を丸ごとケアできますので、
お嫌いでなければ、この季節のカラダケアのおともにペパーミントティーはいかがでしょうか。
召し上がるときには是非ホットで、身体も芯から温めてくださいませ。
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