時々お世話になる経絡アロマのセラピストの方と雑談を交わしていたときのこと。
“体内臓器の時間割り”の認知度がもう少し上がってもいいような気がしていると仰った。
私も東洋医学の知識を持った経絡アロマや鍼灸医の方々と話をする機会がなければ、
知らずに過ごしていただろうと思う。
“体内臓器の時間割り”は各臓器が持っているリズムとも言い換えられます。
このリズムを知っていると様々な視点から、体に負担をかけずに過ごすことができたり、
体の機能を効率よく使うことができたり、
その時々の身体のコンディションを把握することができます。
そして、各臓器を各臓器が休むべき時間に休ませることができれば、病気の予防にも繋がります。
なかなか奥深いお話ですので、機会がある毎に少しずつ触れたいと思いますが、
今回は、ざっくりと大枠を捉えていただけたらと思っております。
ご興味ありましたら、温かいお飲み物片手に、ちらり、覗いていってくださいませ。
体内臓器の時間割というのは、
私たちの体内臓器は、1日24時間の中で活発に働く時間帯と休憩に入る時間が
各1回ずつあると言います。
2時間ほど活発に働いたら、その後の2時間は休憩に入り、
活発に働いた時の疲労を回復させて、次に備えているのです。
例えば、眠くなってしまった子どもに、
ご飯を食べさせたり、お風呂に入らせたりするのはとても大変ですが、
子ども側からしてみれば、眠いときに親の都合で、
ご飯だ、お風呂だと言われてリズムを乱されるのも大変だと思うのです。
また、大人も睡眠不足や徹夜が続けば、日中の生活に大なり小なり影響が出ます。
このように、各臓器も人と同じように、各自のリズムというものを持っています。
簡単に、午前1:00から、どの時間帯にどの部分が活発に動くのか記してみます。
各終了時間から続けて2時間が休息タイムです。
1:00~3:00→肝臓
3:00~5:00→肺
5:00~7:00→大腸
7:00~9:00→胃
9:00~11:00→脾臓(ひぞう)、膵臓(すいぞう)
11:00~13:00→心臓
13:00~15:00→小腸
15:00~17:00→膀胱
17:00~19:00→腎臓
19:00~21:00→血液循環
21:00~23:00→リンパを調整
23:00~1:00→胆嚢(たんのう)
この体内臓器の時間割の見方ですが、いくつか例を挙げてみます。
体内時間割の説明の際によく登場する「1:00~3:00→肝臓」ですが、
この時間帯に肝臓は自分の仕事をテキパキこなします。
肝臓と言えば解毒ですが、深夜の1:00~3:00の間にお酒を召し上がっていたとしましょうか。
そうしますと、体内を解毒しても解毒しても、次から次にお酒が体内に入ってきます。
当然、肝臓のお仕事であるお酒の解毒やお酒以外の解毒を3:00まで片付けることができません。
本来であれば肝臓の休息タイムであるはずの3:00~5:00も働くことになります。
もう、あとはご想像の通り、休みなく働いている状態ですので、
私たちが気付いていないだけでダメージが蓄積されて、
様々な病のもとが作られてしまうこともあります。
午前7:00~9:00の間は胃が活発に動くことができる時間帯です。
このタイミングを使って朝食を食べることができれば、
効率よく食べたものを胃が消化してくれるため、
食べたものが効率よくエネルギーに作り変えられて1日をエネルギッシュに活動できるという仕組みです。
他にも3:00~5:00は肺が肺の仕事をしている時間帯です。
もし、この時間帯に目が覚めることが多い方は、
肺の機能が弱まっていることがあると言われています。
呼吸が浅くなっているときなど、この時間帯に目が覚めることがありますので、
翌日は深呼吸をしたり、姿勢を良くするなどして、
体の隅々まで美味しい空気を行き渡らせてみてはいかがでしょう。
このように、体内臓器の時間割は様々な視点から身体のバランスを整えたり、
体内状況を知ったり、病気予防などに使うことができます。
私自身、不規則な生活をしているため身体に負担をかけている意識があるので、
毎日とまではいかないのですが、
気付いた時には身体に良いことをトッピングするようにしています。
もし、同じ時間帯に小さな不調や違和感を抱くようであれば、
身体からのメッセージを聞いて、どのようなことをすれば身体が喜ぶかしら?
そのような視点のきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
具体的な時間割の見方は、私の実体験や視点も含めて
また少しずつお話させていただければと思います。
今日も、フレッシュな空気で深呼吸!口角をきゅっとあげてまいりましょ。