紙媒体ものを処分しようと仕分けしていたときのこと。
ブラックフライデーの文字が目に留まった。
日本でも使われはじめたこの言葉。
もともとは、アメリカのフィラデルフィア警察の方々が名付けたのだとか。
アメリカでは感謝祭の翌日に、
売れ残った感謝祭用のプレゼントのセールが行われるそうなのだけれども、
このセールに集まる買い物客によって道が非常に混んで警察の仕事が増えるため、
警察内部の方々が、この様子をブラックフライデーと呼んだことが始まりだという。
一方、お店側は、このブラックフライデーという呼び方にダークなイメージが沸いたのか、
難色を示し、ビッグフライデーという呼び方を世の中に広めようとしたようなのだけれども、
世の中はブラックフライデーを選び、こちらが定着したのだそう。
難色を示していたお店側も、
フィラデルフィアの新聞社が「小売業者が儲かり黒字になる」と発表してからはこちらを使うようになり、
実際にアメリカの各小売業界では、
この日は1年の中で最も売り上げを見込める日とされている上に、
クリスマスセールの幕開けを告げるイベントでもあることから、このイベントに力を入れている。
ただ、私がこの言葉を見聞きして思い出すのは、このようなブラックフライデーの背景ではなく、
数年前にどこかで目にした、ある記事の内容だ。
それは、ブラックフライデーの日、
お店が開店すると同時に人を押し退けて目的の商品目掛けて駆けていく人たちの姿は、
まるでホラー映画、その中でも特にゾンビ映画を見ているようだと、
アメリカで話題になっているというものだ。
はじめてその記事を読んだとき、上手い!そう思った。
そして、日本では毎年、年明けの初売りの様子がニュースで流れるけれど、
ワタクシ、あの福袋を目掛けて駆けていく方々のニュース映像を目にするたびに、
この、ブラックフライデーの様子はホラー映画だという話題を思い出す。
そして、ブラックフライデーではないけれど、日本にも似たような画があると、
ほんの少し面白がってその映像を眺めていたりするのだ。
この光景は平和であることの印でもあるし、
景気が良くなり、笑顔で過ごす方が増えるのであれば、なんちゃってゾンビも大歓迎なのだけれど。
このような言い方をしたら、ワタクシ、どこぞやの誰かに叱られたりするだろうか。
もし、年末年始の渋滞や人混みに巻き込まれてイライラ心が出てきたら、
“大掛かりなゾンビごっこ体験中”そのようなテロップを脳内に流してみてはいかがでしょうか。
年末年始も笑顔でまいりましょ。
Merry Christmas!温かいひとときを☆彡