今日も外は眩しい。
日焼け止めを塗る前の状態でこの日光を浴びていたら、
冬空の元とは言え確実に日焼けしてしまう。
そう言えば、クリスマス前に足を運んだショッピングモールの一角で、
ハーバリウムを作るカルチャースクールが開かれていた。
私は、その様子を横目で見ながら通り過ぎたけれど、
大きな手で一生懸命ハーバリウムを作っていた大人の男性の姿がふと脳裏を過った。
奥様への贈り物か、彼女への贈り物か、
いずれにせよ大切な誰かの為に作っているように見えた彼。
あのハーバリウムは、想い人へ渡せたのだろうか。
今年の冬至に食べたカボチャは甘くて、食べながら少しニヤけてしまったことや、
湯船に浮かべた柚子が今年も爽やかな香りで癒されたこと。
最近体に現れている、治りきらないアレルギー症状を、どの方法で治癒させようか。
ぽつぽつと頭の中に浮かぶ自分の声や出来事をBGMにベランダで朝の紅茶を楽しんでいると、
「もう い~くつ 寝ると お正月♪」どこからか子どもの声が聞こえてきた。
子どもは気が早いと思った自分にハッとし、指折り数えてみれば、
私が感じているよりも、ずっと近くまで来ているソレに思わず笑ってしまった。
どんなに大切に1日を過ごし重ねても、あっという間にやってくる年末。
未だチェックマークで埋まらぬ“TO DO リスト”を思い出し思う。
何とかならないものだろうか、と。
我が家のリビングは、サンタクロースやオーナメントボールで飾られたままだ。
これを飲んだら、とりあえずクリスマスグッズを片付けて、お正月飾りを出しておこう。
イベントの片付けは、ライブ後の床に残されたコンフェッティを拾い集めるときのように、
新しい思い出の欠片を拾い集めるようにも感じられて、少しばかり切ない気持ちになる。
良くも悪くも、同じ状態に留まっては居られない私たち。
進んでいないように感じられた日も、何もできなかったように感じられた日も、
何気ない今日も、また少し前進しているのだ。
外の冷たい空気で温くなった紅茶を飲んでいると玄関チャイムが鳴った。
さて、今日も自分らしい前進を。自分らしい一歩を重ねましょ。