ここ最近、地味に気になっていることがある。
それは、外出先で使う個室トイレ内にあるトイレットペーパーホルダーである。
女性用の個室内と男性用の個室内の仕様が同じか否かの点は詳しく存じ上げないのだけれど、
今回、お話のターゲットとなるのは、ホルダーが2つ横並びに設置してある、あのタイプのことである。
このタイプのホルダーを使用する目的は複数あるのだろうけれど、
そのひとつは、お客様が、トイレットペーパーの予備が無くて困ることが無いよう、2つ並べられるタイプを選んだのだと思うのだ。
そして、状況によって絶対それで済むということではないのだろうけれど、
お掃除して下さる方がトイレットペーパーを補充する際、
一つずつの交換で十分間に合うよう作業の効率化という視点も加味されているように思う。
しかし、このタイプのホルダーが設置してある場合の多くは、
その両方のトイレットペーパーが同じように減っていることが多く、
一瞬、どちらを使おうと思うことがあるのは私だけだろうか。
片方から使わなくてはいけないというルール的なものは、どこにも記されてはいないため、
双方とも使われている状態は不思議ではないのだけれど、
その減り具合がほぼ同じであることに、不思議さを感じてしまうのである。
これは、無意識に左右対称になるようにという意識が働いている現れなのだろうか、と思ったりもする。
使う側は無意識に、どちらかを選んで使っているわけなのだけれども、
お掃除して下さる方は、内心「一つずつ使い切ってよ。ここも2個補充か……。」などと思っているのではないだろうか、とも。
そして、時々目にする、左右共に心許ない残り具合。
この小さな不安を回避するための、2個横並びではないのか!?と思いを巡らせ、
目の前の状況に、思わず声を出して笑ってしまいそうになるときがあるのだ。
完全なる密室とまではいかないけれど、密室の中で広がる人の心理。
地味に気になるこの頃だ。
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