国内の人口が減少してきるらしい。
国家運営という視点や、その他諸々の立場によっては、少子化に歯止めかけなくてはという見方もあるし、
安心して働くことができる環境や、子を産み育てる過程での社会的サポートが広く整えばといった見方もある。
と同時に、人のライフスタイルや幸せの在り方が多様化してきて、「一生」には、色々なカタチが在って良いという見方や価値観の表れであるようにも思う。
更に細かく、様々な立場からこの現状を見ると、立場の数だけ感じることはあるはずだ。
これが正解です!といった分かり易さのようなものは、ある意味、幻のようなものなのかもしれない。
かといって、全く新しい世の中になっていくのかと思いきや、そうではないような気もしている。
先日、知人とのやり取りの中で「お父さんバンク」の話題がでた。
子ども好きだという男性が登録し、お父さんを代行するサービスを提供するシステムだ。
依頼人による依頼内容は様々で、本来であればお父さんがすることを、
仕事で忙しいお父さんの替わりに遂行してくれる「お父さんバンク」に外注し、
子どもたちとお外遊びを楽しんだり、運動会の応援に行ったり、運動会を撮影したりするというもの。
「お父さんバンク」や「契約パパ」といったネーミングを耳にすると、
私は胸の内が色々な意味でザワザワして落ち着かないのだけれど、要は、子ども好きな男性シッターということのようだ。
子どもたちにとっては、親戚のおじさんやお兄さん、プライベートで色々なことを教えてくれる保育士が増えたような感覚なのか、好評なのだとか。
このようなサービスがシステム化され、需要と供給の関係が成り立ち、報酬が発生しているという点では現代的なのかもしれないけれど、
昔の、地域皆で地域の子どもたちを育てたり、祖父母が忙しい父母に替わって、一時的に孫の面倒をみていたということが当たり前だった時代が、
様々な煩わしさを取っ払い、形を変えて今に登場したようにも見えた。
家族の数だけ抱えていることや、必要な手助けにも違いがあるため、
これが正解、これは間違いといった安直な答えはないけれど、
こうやってジェネレーションギャップは作られていくのかしら、と思った話題だった。
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