幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

猛暑とエアコンとクレームから見えたもの。

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今年の夏、エアコンの室外機が勝手に止まるようになった。

ぶぉーんという鈍い音と共にエアコンも止まり、室内温度がジワリジワリと上昇し始める。

その状態で4、5分ほど経過した頃、忍び寄る熱に急かされるようにしてリモコンを覗き込もうとすると、双方とも勢いよく運転を再開するのだ。

これだけ規格外の暑さが続くとエアコンも大変なのだろう。

「エアコンよ、休み休みでいいから部屋を冷やしておくれ」そう思っていた。

しかし、ふと、家中のエアコンの買い替え時がやってきたのか?と思い調べてみたところ、

室外機に備わっている自動制御機能が働いていることを知った。

室外機とエアコンが、自分たちが壊れてしまわぬよう、高温状態がキープされると自動で運転を止め、

しばらくの間、室外機の熱を冷ますのだそう。

我が家のエアコンは、毎年、ほぼ24時間体制で働いてもらっているのだけれど、

これまで室外機が勝手に止まるということは無かったため、そのような機能があることすら知らずにいたのだ。

冷静に考えれば、そのような機能が付いていてもおかしくないのだけれど、

これだけ生活を共にし、知った気になっていた相棒のことを

記録的な猛暑を通して、改めて知り直すこととなった。

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そして、しばらくして別室のエアコンが完全に効かなくなった。

エアコンは引越等で移設する度に、本来のパワーが失われていくという。

そのエアコンは、そう古いものではなかったけれど、

短期間に4か所も渡り歩かせてしまったため、寿命を随分と縮めてしまったようだ。

この猛暑、ただでさえ塩を振りかけられた青菜のようになる私にとって、エアコンの有無は死活問題。

現在の相棒を労いつつ、別れを惜しみたいところだけれど、早速、新しい相棒を手配した。

そして、その新しい相棒の設置に来てくださった方から、このような話を聞いたのだ。

今年の夏は、「買ったばかりのエアコンが効かない」というクレームが非常に多いという不思議な話。

私は、話を聞きながら、暑さがエアコンの性能を上回ってしまったのだろうか?と思ったのだけれど、

人間の、エアコンの使い方に対する思い込みが原因だという。

 

この現象のカラクリはこうだった。

毎年、どんなに暑くてもエアコンの設定温度を27度にすれば涼しくなっていたと感じている人は、

エアコンは27度で十分に効くという思い込みがあるため、

「これまで通りに冷えない=新しいエアコンなのに効きが悪い=不良品では?」と感じてしまうのだそう。

今年のように、外気温が異常に高い夏は、室内温度も例年よりも高くなっており、

前日の蓄熱を一晩で冷ますことも難しいため、

エアコンの設定温度を普段よりも1、2度ほど下げ、まずは効率的に室内を冷やす使い方が良いのだそう。

しかし、今年に限っては、消費者の感覚的な慣れや、使い方や節電に関する思い込み、過去の自己データなどが、クレームのもとになっているというのだ。

人の慣れや思い込みがクレームの原因になることもあるのだと知った、興味深い話だった。

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規格外のような暑さに限らず、人は普段とは異なる状況に身を置くと、

自分の思考パターンや思い込み、これまで知らなかった何かなど、様々なことに気付くことがある。

それらは、自分のことでありながら、なかなか気づき難いことでもある。

この猛暑によって私にもたらされたものの一つは、エアコンの豆知識という非常に地味なものだけれど、相棒のことを知る、良い機会になったと思う(ことにした)。

そして、夏遊びもそこそこに、もう既に秋が恋しいこの頃である。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/

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