友人が突然、「普段、口の中で上の歯と下の歯、くっついてる?離れてる?」と尋ねてきた。
私の答えは、「くっつくこともあるけれど、くっついていないことの方が多い」であった。
友人は万年肩こりと万年頭痛持ちである。
そういう体質だと思うことにしており、半分は諦めているのだと笑っていたのだけれど、
このままではいけないと一念発起し、様々な解決策に乗り出していた。
それでも思うように改善しないため、健康診断時に医療従事者に相談してみたところ、
一度、歯科医院で相談してみてはどうかと言われたというのだ。
友人は歯列矯正を済ませており、とてもきれいな歯並びをしていた。
噛み合わせなどが合っていないと肩こりや頭痛を引き起こすと言われているけれど、その線はないような気がした。
しかし、友人の万年肩こりと万年頭痛の原因は「歯」「口の中の癖」だったというのだ。
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
肩こりや頭痛がいつものことになっている方、ご自分の、お口の中の癖についてご興味ある方は、
軽く口を閉じ、口の中の上と下の歯がくっついているか、離れているかを確認しつつ、お付き合い下さいませ。
既にご確認済みかと思うのですが、口を閉じている時、私たちの上下の歯は、触れ合うことはありません。
触れるときというのは、お喋りをするときや食事中がほとんどで、時間にして、1日20分程度なのだそう。
24時間のうちの20分と聞くと、意外と少ないと感じる方が多いかと思うのですが、これが正常な状態とのこと。
しかし、私たちはパソコンやテレビ、スマートフォンをのぞいているとき、
仕事やスポーツ、お掃除といった何らかの作業をして目の前のことに集中していると、
無意識に上下の歯をくっつけていることが多いようなのです。
他にも、ストレスを感じているときなども、
上下の歯をくっつけることで無意識にストレスを発散させようとしていることもあるのだとか。
歯を食いしばる状態は顎の筋肉を使うため、長時間キープすることは難しいけれど、
軽く上下の歯をくっつける状態は、顎の筋肉をそれほど使うわけではないため、
長時間キープすることができてしまう点が厄介なのだそう。
これが、いつの間にか癖になり、小さな負担を与え続けた結果、
肩こりや頭痛、知覚過敏や歯周病の進行、腰痛や耳鳴りなど、様々な不調の元になるというのです。
上下の歯を離すということは、お顔の緊張状態を緩めることになります。
これは、体の不調を防ぐだけでなく、お顔の筋肉を自然な状態に戻すことにも繋がり、
表情やお肉の付き方、リンパの流れなど、様々なことも一緒に本来の姿に戻すことができるのだそう。
お顔の血行がよくなったり、表情筋肉がしなやかに動くようになり、表情もパッと華やぎます。
お仕事やプライベートでパソコンやスマートフォンを覗き込む機会がある方は、
そのような時に、無意識に上下の歯をくっつけていることが多いそうですので、
上の歯と下の歯がくっついていることに気が付いた時には、
意識して歯と歯を離し、顔の緊張を緩めてみてはいかがでしょうか。
ビューティーケアとヘルスケアは、一石二鳥以上を狙って、同時に賢くポイントを押さえてまいりましょ。
何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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