近頃、年賀状の作成依頼に関する広告が、度々ポストに投函されている。
ハロウィンが終わり、街中は一気にクリスマスモードに変わったけれど、
大人たちの目の前には年末年始のあれやこれやが、チラリチラリと顔を出し始めたように思う。
年賀状も気が早い話ではなくなりつつあり、今年はどこにお願いしようかしらと広告に目を通してみるも、
データ管理が既に済んでいる、いつもの業者へお願いしようと、そこまでは決めた週末である。
しかし、毎年のことながら、ここから先がなかなか進まない。
そして、“今年こそは、今年こそは”と呪文のように唱えるのも、毎年恒例になってしまっている。
そのような中、友人から大掃除の話題が飛び出し、使用する洗剤の話になったのだけれど、
どうしてセスキ炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ソーダ(以下、セスキ)は使っていないのか、尋ねられ、
色々と試す割に、セスキの話は出てこないよね、と指摘された。
私が使用していない理由は、商品に問題があるのではなく、
単に私の肌(アトピーやアレルギー等がある敏感肌)には刺激が強いと感じるというのが理由だ。
特に人体に悪影響がある成分ではなく、お掃除には重宝する成分であり、愛用者が多いことも頷ける。
そして、同じような肌体質の方であっても、大丈夫な場合もあるため、
あえて、触れる必要はないと思い、特段触れることなく過ごしていただけだったのだ。
友人にそう話をしたところ、自分の肌にも刺激が強いのかもと思うような心当たりがあると友人は言った。
時々、こちらでもpH(ペーハー/ピーエイチ)のお話に触れることがある。
何かしらの成分が溶けた状態の液体の性質を区別するときに、
酸性、中性、アルカリ性という言葉が使われるけれど、
これを数値で表すときにpHという単位が使われる。
洗剤やスキンケア商品などで目にするあれだ。
私たちの肌は、このpHが4.5から6くらいの弱酸性と言われており、限りなく中性に近い酸性で、
図にすると『酸性0←←←(肌4.5から6)←中性→→→→→アルカリ性14』このようなイメージとなる。
私たちの皮膚は、この数値が10を超えた辺りから表面の角質が少しずつ溶けはじめ、
12、13を超える辺りから、しっかりと溶けるのだそう。
刺激が強い洗剤などが指先に着くと、皮膚の表面が溶けはじめてヌルヌルする、あの感覚だ。
セスキは、刺激が強いわけでは無いものの、pHが10近くはあると言われているので、
素手で連続使用したり、長時間触れていたりすると、
大事には至らないものの、肌がカサついたり、荒れることもあるのだ。
もともと皮膚が弱い方であれば、このカサつきを敏感に感じ取っている方もいらっしゃるかと。
このような性質をもった成分なので、肌が弱い方やカサつきや肌荒れを感じる場合や、
それを防ぎたい場合は、手袋を着用すれば済む話なので、大げさに考える必要は全くないのだけれど、
ワタクシ、できれば素手でお掃除してしまいたいと言えばよいのだろうか。
いや、単にスボラなため、セスキの汚れ落ちは魅力的なのだけれど、使用していないというわけだ。
肌が弱い方の中には、衣類用の洗剤の中にも“使える洗剤”、“使えない洗剤”がある、という方がいらっしゃるけれど、
洗剤のpH(ペーハー/ピーエイチ)が、酸性、中性、アルカリ性のどのレベルの洗剤なのかで判断するのもひとつの手であるように思う。
衣類の繊維の奥に残っている洗剤が素肌に触れたり、汗で溶け出して皮膚に触れるなどして、
肌のたんぱく質を溶かしてしまわない性質のものを選ぶと、肌荒れを軽減できる場合もあるからだ。
セスキの汚れ落ちには、私も魅力を感じているので、
ゴム手袋を用意した上で、短期集中型の大掃除に久しぶりに使ってみようかしらと思ったこの頃である。
何かしらのヒントや閃きの種にしていただけましたら幸いです。
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