リビングで存在感を解き放っているのは、かれこれ10年近いお付き合いになるガジュマルの木だ。
日当たりの良い場所に置いているのだけれど、植物にとってお日様の力は私たちが思う以上に絶大なようで、
窓へ向かって枝を流線形に伸ばし続けている。
向きを変えながらバランスよく育てると良いのだろうけれど、自然が生み出す芸術的なラインに魅せられて、
もう少しだけ、この状態を楽しませてもらおうと思っている。
先日は、このガジュマルに艶やかなメタリックブラウンと、ゴールドグラデーションのオーナメントボールを飾り付けた。
さすがに家中のクリスマスデコレーションを完成させてしまうと、
クリスマスを前にお腹いっぱいになってしまいそうな気がして、今のところ、オーナメントボール止まりである。
クリスマスオーナメントと言えば、ボール以外にも星や靴下、リーズやベル、
キャンドルやキャンディーケイン(キャンディーケーンとも)など様々ですが、これらの一つ一つに意味が込められています。
こちらでは、毎年少しずつそれらに触れておりますが、今年は杖の形をしたキュートなキャンディー、
その名もキャンディーケインのお話を少し、と思っております。
ご興味ありましたら、チラリとのぞいていってくださいませ。
キャンディーケインは、あるキャンディー製造業者が、イエスキリストをイメージして作ったものだと言われています。
どうして杖なのか?
それは、聖書の中で人々は仔羊に、キリストは羊飼いに例えられており、
迷える仔羊たちを導く羊飼いの手には杖が握られているため、この杖でキリストをイメージしようと思ったのだとか。
そして、飴(キャンディー)でできた杖(ケイン)なので、キャンディーケインと名付けられています。
杖の素材として使われているキャンディーの硬さは、強い信仰心を表し、
キャンディーの白地は、キリストの清らかさや純潔を、
赤いストライプは、キリストが流した血や愛を、
時々目にする緑のラインは、永遠の命や、キリストは神が人類に与えた贈り物であるといった意味が込められているのだそう。
また、この杖を逆さにすると、偶然にもアルファベットの「J」に見えるということで、
これはイエス(Jesus)キリストの頭文字だとも言われています。
つまり、キャンディーケインは、“迷える仔羊たちを導いてくれる”という意味が込められているオーナメントです。
英国在住中に口にしたキャンディーケインの定番は、赤と白のストライプで、すっきりとしたミント味だったのですが、
日本で口にするキャンディーケインは、子ども受けする甘いものが多い印象があります。
これからの季節、キャンディーケインを飾り付けたり、目にしたり、召し上がる機会などがありましたら、
秋の名残も深まる冬も感じつつ、今回のお話を頭の片隅で思い出していただけましたら幸いです。
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