12月は何かち忙しいという、この流れ。
そろそろ新しい流れにシフトしていくのではないだろうかと思いつつ、早何年が過ぎただろうか。
世の中の流れは仕方がないにしても、自分自身のことだけでもと思い、いくつかのモノゴトは前倒しするようにはなったのだけれど、
年末に余裕ができたかと言えば、左程変わらぬような気もして、
要は気持ちの問題ではないだろうかという結論に至りつつある2018年の師走である。
今回は、この時季の味覚のひとつでもある「牡蠣」のお話をと思っております。
食材そのものに対しての好き嫌いだけでなく、その食べ方にも得手不得手が出る食材ではありますが、
この時季の体メンテナンスにひと役買ってくれる食材でもあるので、よろしければ柊希にお付き合い下さいませ。
“海のミルク”の異名を持つ牡蠣は、私たちの体に必要な栄養素がギュッと詰まった食材として知られています。
最近気にする方が多い糖質も含まれていますが、その多くは効率よくエネルギーに変換されるため、
カロリーを過度に気にすることなく口にできる食材のひとつです。
また、この時季は、忙しさが増すだけでなく、お酒や美味しいお料理が続くことが多いため、体も肝臓もお肌も疲れを溜めこんでしまい、
慢性疲労や胃腸の疲れ、肌荒れ、貧血、目の下のクマなど、様々な不調となって表れますが、
牡蠣には、これらの状態を回復させるために必要となるビタミンB群、鉄分、ミネラルといった栄養素も豊富です。
以前、こちらで鉄分には2種類のタイプがあることや、その特徴などについても触れましたが、
牡蠣に含まれる主な鉄分は、体への吸収率が高いヘム鉄ですので、効率よく鉄分を補給することができます。
更に、美味しいものや、味が濃いものが続くとき、普段のような美味しさを感じられなくなったり、
苦味にも似た違和感を覚えることがありますが、これは亜鉛が不足しているサインでもあります。
味覚の変化は、免疫力が低下しているときにも起こりますので、
このような時には、亜鉛を含んだ食材が足りているか、食生活を振り返ってみると良いかと思います。
最後に、栄養をできるだけ無駄にせずに摂取する、ちょっとしたコツを。
牡蠣の栄養を丸ごと摂取するには生食が良いと言われているのですが、
生食の食感や見た目が苦手だと言う方も多いかと思います。
生で食べるのも熱を通して食べるのも苦手だけれど、お出汁くらいであれば大丈夫だという方は、
ご家族や仲間たちと召し上がる鍋物の具材として使うのはいかがでしょう。
牡蠣そのものはご家族やお仲間たちにお任せして、
牡蠣の栄養が溶け出したスープで作る雑炊で必要な栄養を摂るのです。
また、鉄分の吸収率を上げたい場合は、レモンなどのビタミンCと一緒に。
貧血対策に力を入れたい時には、ほうれん草と一緒に召し上がるメニューが良いと言われております。
生食の場合、レモンやトマトが添えてあることも多い牡蠣ですが、
この組み合わせは美肌への手助けになると言われていますので、
生牡蠣がお好きな方は、この組み合わせを覚えておいても良いかとしれませんね。
注意しなくてはいけないのは、生食できるものか、加熱が必要なものか、鮮度なども含めて、
口に入るまでの牡蠣の状態を把握した上で、美味しく召し上がって下さいませ。
体やお肌が気持ちについていけないかも……。
そのような時には、海のミルク・牡蠣の栄養で体もお肌も内側から、美味しくレスキューしてあげてみて下さいませ。
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