雑穀を切らしていることを思い出し、外出ついでに購入して帰ることにした。
毎日口にしているわけではないのだけれど、体内環境を整えたいときに白米に混ぜたり、
サラダやスープの具、パンケーキを焼く際に生地に混ぜ込む具などとして使うなど、何かと重宝するため常備率が高い食材である。
健康ブームのおかげなのだろうけれど、十五種類ほど混ぜられたものや、単品のものなど、好みや気分、用途で選ぶことができるようになり、楽しみ方の幅も年々広がっているように思う。
その日は、陳列棚でひと際目立っていた「黒米(くろごめ/くろまい/こくまい)」を買って帰ることにした。
生まれて初めて黒米を購入したときは、黒米の量とそのお値段のギャップに驚いたことを覚えている。
しかし、冷静に考えてみれば、1度に使う黒米の量は白米1合に対して大さじ1杯程度で十分なので驚くほどではないのだと分かるのだけれど、
雑穀の中でも、何となくスペシャルな雰囲気を放っているように見えるのは、あの世界三大美女の一人である楊貴妃も好んで食べていたお米だからだろうか、と思ったりもする。
黒米は、本来のお赤飯に使われていた赤米と、希少価値が高く幻の米と呼ばれる緑米と共に古代米と呼ばれている。
古代米は、白米と比べると消化されにくいため、よく噛んで食べなくてはいけないのだけれど、
プチプチとした食感と、よく噛んで食べることによって得られる満腹感も人気の理由だ。
しかし、一番の理由はやはり、その栄養価の高さである。
黒米は、薬米と呼ばれ漢方薬としても使われていたくらい栄養価が高いお米。
例えば、黒米を炊くと紫色の艶やかな色に染まるけれど、あの紫色は眼精疲労の緩和や抗酸化作用、美肌に働くと言われているアントシアニンである。
更に、体内に溜め込んでいる余分な塩分を排出して浮腫みを緩和したり、高血圧を予防するカリウムやミネラルやビタミンB1を白米の5~7倍ほど含んでいると言われているため、
白米に少しだけ混ぜ込むだけで、お茶碗1杯のご飯に含まれる栄養価がぐーっと上がり、食卓の栄養バランスを整えたり、底上げしてくれるお米だ。
ご飯と言えば、血糖値を気にして控えているという方もいらっしゃるけれど、
黒米は糖質の吸収に時間がかかるため、血糖値の上昇が緩やかなのも魅力なのではないかと思う。
今回の私の目的は、眼精疲労を緩和させつつ、体内環境を手軽に幅広く整えることが一番の目的なのだけれど、
身も心も軽やかになった状態で春を満喫したいという思いもあるため、
体の浮腫みやデトックスにも繋がる黒米を選ぶことにした。
白米に少量の黒米を混ぜるだけで、家族全員の体内環境を整えることができます。
季節の変わり目は、体調もお肌も揺らぎやすい時期ですので、
楊貴妃気分で、黒米を使った美味しいカラダサポートなどいかがでしょうか。
何かしらのヒントや閃きのきっかけにしていただけましたら幸いです。
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