友人からメールが届いていた。
最近、再び飲み始めたゴボウ茶を飲みながらメールに目を通すと、「自分がどのような太り方をし易い体質なのか遺伝子検査を受けた」という内容が記されていた。
私も、10数年前に肥満関連の遺伝子検査に興味があり受けたことがある。
医療機関で受診してもよかったのだけれど、当時の私には気分的にハードルが高いように感じられたこともあり、某通販サイトで扱われている遺伝子検査※を利用した。
検査結果からは、自分の体が何を得意としていて、何を不得意としているのかということや、自分の体質に対しての思い込みがあったことなどが分かり、その後の体内メンテナンスに地味に役立っている。
遺伝子レベルでの検査結果は、体格や生活習慣の変化によって変わるものではないため、
巷でブームになる様々な健康食品やダイエット食品などの情報に踊らされることも無くなり、受けて良かった検査だったと思っている。
友人のメールをきっかけに、そのときのデータを随分と久しぶりに引っ張り出してみたのだけれど、
自分の体に負担をかける習慣というのは、気を付けているつもりでも、いつの間にか戻ってしまっていることもあるのだと気付き、再び体への余計な負担を減らすようにしてみようと思い直したところである。
そう言えば、お名前は忘れてしまったのだけれど、ある医学心理学者のお話によると、
筋肉や脂肪の付き方には、ざっくりとではあるものの、3つのタイプに分類することができると言い、それは、自分の手首と指を使って知ることができるという。
せっかくの機会ですので、今回はそのようなお話を少し、と思っております。
ちょっとした気分転換に自分のタイプをセルフチェックしてみませんか。
ご興味ありましたら、お時間があるときにでも、ちらりとのぞいて下さいませ。
まずは、タイプを分類するチェック方法を。
利き手の親指と中指で輪を作るのですが、この輪を反対の手首にぴったりと巻き付けます。
この時に、親指と中指がくっつきも重なりもせずに離れているようであれば内胚葉(ないはいよう)タイプ。
親指と中指が重なりはしないけれどくっつく、という状態であれば中胚葉(ちゅうはいよう)タイプ。
親指と中指に重なる部分があれば外胚葉(がいはいよう)タイプです。
この胚葉(はいよう)というのは、私たちが胎児になる前の胚(はい)を作っている層の部分を指します。
胚(はい)をテニスボールだと思ってイメージしてみてください。
テニスボールもいくつかの層によってできていますが、胚は成長過程で3つの層に分かれるのだそう。
この3つの層が、内胚葉(ないはいよう)、中胚葉(ちゅうはいよう)、外胚葉(がいはいよう)で、
後に、それぞれの胚葉(はいよう)が、自分が担当する体の部分を作ってくれます。
この時、私たちは自分では認識できていないのですが、3つのうちのどこか1つに得意分野のようなものが生まれるのだそう。
この得意分野は、他の部分よりも少し優位に発達するため、体本来の体型の傾向を知ることができるようです。
先程の、親指と中指で作った輪を手首にかけたときの状況を思い出していただいて、ここからはタイプ別の傾向を、簡単に確認してみます。
■親指と中指がくっつきも重なりもせずに離れている内胚葉(ないはいよう)タイプの方。
このタイプは女性に多いと言われており、全体的に丸みを帯びた体型でゴツゴツとした印象は無いようです。
代謝が低くなりがちだけれども内臓器官が優位に発達しているため、食べたものを無駄なく吸収する体質のよう。これは、決して欠点ではないのだけれど、気が向くままの食生活を続けてしまうと脂肪がつきやすく、ためこみやすい特徴があるといいます。ただ、このタイプは、一般的なダイエット方法による成果が出やすく、食糧難などの緊急事態にも強い傾向にあるため、食事と運動のバランスが鍵、と言われているようです。
■親指と中指が重なりはしないけれどくっつく、という中胚葉(ちゅうはいよう)タイプの方。
このタイプは男性に多いと言われており、骨太でがっちりとした印象を与えることが多いようです。
このタイプの方は、女性であれ男性であれ骨格が良いので、少し脂肪がついただけで、がっちりとした印象が増す傾向にあるよう。内胚葉(ないはいよう)タイプと同様に、気が向くままの食生活を続けてしまうと体に脂肪がつきやすいため、食事と運動のバランスが鍵という点は変わりないのですが、トレーニングによる筋肉の付きが良く、体型維持も得意なタイプのようなので、メリハリのあるボディーラインを意識するのも良いと言われています。
■親指と中指に重なる部分がある外胚葉(がいはいよう)タイプの方。
こちらのタイプの方は、手足が長く、全体的に細身という印象の方が多いようです。
代謝能力が高く脂肪がつきにくいため、ダイエットをしなくてはと感じる方は少ないけれど、腹筋や体幹が弱いため、内臓が下がり気味で、痩せているのにお腹だけがポコッと出ていることに悩む方が多いのだとか。人よりもどんどん代謝してしまうため、しっかりと食事を摂り、腹筋や体幹を鍛えることを意識することでボディーラインを整えやすくなるようです。
私もそうなのですが、このようなざっくりとしたテスト結果を見ると、80%くらいはこのタイプだけれども、他の20%はこちらも混ざっているというように、
複数のタイプが混ざっているように感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
専門機関で正式な検査を受けて、もっとハッキリとした結果を知ることもできますが、
もとから代謝が低いという傾向が分かれば、代謝を上げる食材やストレッチなどを意識できますし、
筋肉が付きやすいけれどムキムキボディーにはなりたくないの、という方は、しなやかボディーを作るトレーニング内容を意識することができます。
痩せているけれどポッコリお腹がという方は、まずは下腹を意識して姿勢良く過ごしてみようかしら、というところから始めるのも手。
こうして見てみますと、このような簡易テストでも日常生活の中で生かすには十分ではないかと思いますので、
楽しく、無理なく、自分らしい健やかさやキレイのヒントに活用していただけましたら幸いです。
※参考までに、私が受けた検査はDHCの遺伝子検査 ダイエット対策キットというものです。
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