“いつ何時でもベストコンディションであること”を目標にしてしまうと、心身共にクタクタになることがある。
それならば、その時々の状況に応じてベストな状態を作り、フォローできる知識と知恵があれば、心身ともに健やかに居られるのではないかと思う。
もちろん、様々な考え方があり、いつ何時でもベストコンディションであることをキープし続けることができれば、それに越したことはないのだけれど、
臨機応変に楽しみながら調整するという選択肢も、悪くないように思う。
例えば、食事。
毎回ベストコンディションである作りたてを味わうことができればいいけれど、作り置きしたものを温め直したり、出来合いのものを食べる機会もある。
普段はそのようなことをしないようにしていても、お付き合いや大切な人たちと過ごす時間の中で、食事のベストコンディションが二の次になることもある。
揚げ物やスナック菓子などは出来上がった瞬間から油が酸化しはじめる。
食材の一つ、一つは、確かに人にとって栄養があるものだったはずなのに、時間の経過とともに体によくないものと化してしまうのだ。
ならば、揚げ物やスナック菓子には、手を付けなければ良いじゃないかとか、頼まなければ良いじゃないかと言う方もいらっしゃるけれど、困ったことに、たまに食べるこの手のメニューの破壊力と言ったらない。
ちょっとした背徳感が旨味となって混ぜ込まれてしまうのか、楽しい雰囲気とも相まって、ついつい手が伸びてしまう魅惑メニューなのである。
以前、このような会話を栄養士である知人と交わしていたのだけれど、餅は餅屋とはよく言ったもので、知人はこのような時の対処法を持っていたのだ。
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
ご興味ありましたら、お好きなお飲み物片手にお付き合い下さいませ。
こちらに足を運んでくださっている皆様方は問題ないと思うのですが、念のために、誤解がないよう申し上げておきたいと思うのですが、
この対処方があれば不摂生をしてもノープロブレムということではありません。
あくまでも、自分や大切な方の体を整えるための知恵のひとつ、という位置づけの対処法ですので、その点をお忘れなく。
では、改めまして本題に。
揚げ物やスナック菓子などに使われている油は時間の経過と共に酸化します。
体内で、この酸化した油を分解する役割を担っているのが肝臓なのですが、酸化した油の分解が続きますと肝臓はダメージを受けます。
そしてこのダメージは、肥満や肝機能障害、脂肪肝といったものを引き起こす原因となります。
また、油の酸化が進むときにはコレステロールも酸化するため、動脈硬化などの血管トラブルを引き起こす原因にも。
医師が、コレステロール値が高い方に揚げ物を控えるように言うのは、このような仕組みがあるからです。
過去記事内で、油の質は私たちの細胞にも影響するという内容に触れたことがあるのですが、酸化した油は肌トラブルにも繋がります。
ですから、体内を酸化した油によって錆びさせないためにできることは、
抗酸化作用を持った栄養素であるビタミンEとビタミンCをたっぷり摂って、可能な限り体内環境を乱さないよう意識することがポイントなのだそう。
揚げ物を食べるときには、ビタミンEとビタミンCを含む食材を一緒に。
もし、その場にビタミンEやビタミンCを含むメニューが無くても諦めずに、翌日の食事は普段以上に、この2つの栄養素を意識する。
ちょっとしたことかもしれないけれど、不摂生しっぱなしよりも体内環境は整うといいます。
ちなみに、ビタミンEを豊富に含む食材は、アボカド、アーモンド、はまち、うなぎの蒲焼、鮎、南瓜、大根の葉、赤ピーマン、サンフラワー油、コーン油、辛子明太子など。
ビタミンEを含む食材は他にもありますので、自分にとってのお助け食材をいくつか覚えておくと良いのではないでしょうか。
ビタミンCは皆さんもすぐに頭に浮かぶかと思いますので、こちらもお好きなものや手軽に摂れるものを思い浮かべておくとよいのではないかと。
どのような状況下でも、その場を思いっきり楽しめるように、このような対処法を頭の片隅に忍ばせておくのはいかがでしょうか。
何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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