お昼時に入ったコンビニ店内は、近場で働く人たちで溢れていた。
時間に余裕があった私は、必要なものをゆっくりとカゴに入れていたのだけれど、陳列棚に並んだお弁当やサンドウィッチ、おにぎりなどがみるみる消えていく様に少しばかり圧倒されていた。
おにぎりが並べられた棚のそばを通ると女性たちが、今日はグッとカロリーを抑えて塩おむすびにする、昆布にする、今日はストレス解消にツナマヨにするなどと話しているのが聞こえた。
私も似たような会話を友人たちと交わしたことがあるのだけれど、栄養学に長けた友人はいつもツナマヨや何かしらの具材がしっかりと混ぜ込まれたおにぎりを選んでいたことを思い出した。
あるとき、カロリーを気にしたりすることは無いのかと尋ねてみたことがあった。
すると友人は、太りたくはないからカロリーも気にはなるけれど、ランチタイムに摂取したカロリー分くらいであれば、そのカロリーを消費できるだけの時間があるため、
カロリーよりも栄養が偏らないことを意識して、炭水化物だけでなくタンパク質やその他の栄養素なども含まれたメニューを意識していると言っていた。
それを聞いた私は、自分の視点が随分と偏っていることに気付かされ、栄養バランスやダイエットというものへのアプローチは本当に様々なのだと感じた。
もちろん、ランチタイムに食べるなら塩おむすびよりもツナマヨが良いというような話ではないのだけれど、
栄養が偏った状況が続けば体の機能が鈍ることもあるわけで、
そうなるとカロリーは減らしているのに痩せにくくなってきただとか、体がだるくて疲れやすくなっただとか、お肌の調子がよくない、といった状態を招くことにも繋がるというのだ。
そして、そのような偏った食生活を一生続けるということは正直難しく、ゴールも見えないため、
私たちの体は、どこかのタイミングで不足し続けた栄養をまとめて補おうとして、やけ食いのような状態を招くことが多いという。
特に美容面、健康面の双方を同時に底上げさせていきたい大人年齢層にとっては、栄養バランスの偏りから代謝が落ち、省エネ体質になることは避けたいことでもある。
もし今でも10代、20代半ば頃辺りまでのダイエット方法をベースにしてボディーバランスを取ろうとしているのであれば、
今の自分に合った栄養の摂り方、体の使い方、体の動かし方の方法にアップデートすることで、
これまでよりも体に負担をかけることなく、体を整えられるようにも思う。
そのような話をしてくれた友人のことを思い出しながら、「今日は、スイーツは見送っておこう」と思いながらレジの列に並んだ。
これまでの方法が通用しなくなったときというのは、今の自分に合う方法がシフトしたサインでもあるので、
焦らず、年齢のせいだと決めつけず、「さてさてお次はどの方法でいきましょう?」と楽しんでみても良いのではないでしょうか。
何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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